アザラシ25頭の引越し!水族館の冬支度



 おたる水族館(祝津3)の秋の恒例行事「アザラシの引越し」が、10月11日(水)8:00から行われた。
 同館海獣公園の海を仕切った天然プールで、夏期飼育のゴマフアザラシとゼニガタアザラシ25頭を、冬期飼育プールまで4トントラックを3度往復して移動させた。
autumn-aqua1.jpg 夏期飼育プールは、冬場、海が荒れて高波がプールまで押し寄せ、波にアザラシがさらわれてしまうのを避けるために、安全な場所にある飼育プールへ移動させる。
 8:00から、今ではすっかり恒例の秋の風物詩となった引越しが、飼育員総出で行われ、同館の冬支度が始まった。
 夏期飼育プールに移動用の檻を入れ、飼育員がアザラシを誘導して檻に入れ、クレーンで吊り上げてトラックの荷台に積み込み、冬のプールまで運んだ。
 アザラシ達は、仲間とぶつかり合いながら、時折、泣き声を響かせたり、中には、のんびり寝ているアザラシもいて様々だ。
autumn-aqua2.jpg 冬のプールに到着すると、再び、クレーンで吊り降ろされ、檻の扉を開けると、元気に腹ばいで進み、飼育員をひと安心させた。
 担当の川本守飼育員は、「アザラシの引越しは、毎年秋の一大イベント。アザラシ達は、毎年経験しているため落ち着いている様子で、自分から檻に入ったアザラシもいる。来年3月の中頃には、また夏のプールに戻る予定。冬は、海獣公園を案内するツアーを今年も実施する」と話した。
 同館では、10月9日(月)で、海獣公園の浜の屋食堂も終了し、窓ガラスを囲う冬支度も行われていた。同館併設遊園地「祝津マリンランド」も営業を終了し、観覧車等の乗り物にもビニールシートが掛けられ、館内の冬支度が急ピッチで進められている。
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