市長・副市長の辞職勧告可決!3定閉会


1010council1.jpg 最終日を迎えた小樽市議会(鈴木喜明議長)の第3回定例会は、10月10日(火)13:00から、市役所(花園2)議事堂で開催された。
 今議会の会期末は、当初9月26日だったが、森井秀明市長の虚偽とも取れる答弁などを巡り議会が空転。延長に延長を重ねた結果、通常であれば、既に決算議会も終了しているはずの時期だが、ようやく3定の最終日に辿り着いた。
 森井市長の就任後、議会が予定会期内に終わったのは、皮肉にも、昨年12月の第4回定例会が自然閉会したことによるものだけで、これまで、まともに議会が進んだ試しがない。
 補正予算案については、「ふれあいパス事業」の増額補正に対して、「市長の中央バスに対する不誠実な対応が招いた結果であり、賛成することは忸怩たる思い」とする討論が多く行われたが、賛成多数で可決された。
1010council2.jpg また、森井市長自らの条例違反に対する減給条例案については、量定が軽すぎるとして否決された。市長は、責任を取ると明言しており、今後、どのように対処するか、その判断の行方が注目される。
 さらに最終日は、森井市長と上林猛副市長、それぞれに対する辞職勧告決議案が提出され、自民党・横田久俊議員、公明党・松田優子議員が、それぞれ決議文を読み上げ、提案の趣旨説明を行った。
  辞職勧告決議案
 森井市長に対する辞職勧告では、中央バスとの関係悪化を招いた市長自らの責任を、最終的に議会に転嫁するような態度を強く非難した上で、平成27(2015)年4月の市長就任から始まった、棚上げになっている様々な疑惑や数々の問題ある言動などを挙げ、「健全な市政運営や議会との信頼関係を築くのはもはや不可能」と、速やかに市長を辞めることを促している。
 決議案の採決は、24名の出席議員による無記名投票で行われ、市長に対する辞職勧告は有効票15票のうち14票、副市長に対する勧告は有効票18票のうち17票が賛成したことから、出席議員の過半数により可決された。
1010council3.jpg これまで、問責決議を2回、答弁の修正や反省、謝罪を求める決議及び動議が13回も可決されたが、森井市長はどこ吹く風で、まさに馬耳東風だ。
 首長に対する辞職勧告は重いもので、勧告された当の本人も大変不名誉なものだと通常であれば思うが、森井市長のこれまでの議会での発言を聞いている限りでは、果たしてこの重みも市長の心に届くのかどうか疑わしい。
 なお、市長辞職勧告の採決で、出席総数24・有効投票数15・無効投票数9で、有効投票数の賛成14・反対1の過半数で可決されたが、無効投票数9と反対票1の計10票が、実質的に反対に回った結果、法的拘束力のある不信任決議の提出は困難となっている。
 H291010小樽市議会 本会議1(予算、決算、総務各委員長報告)
 H291010小樽市議会本会議2(経済、厚生、建設、学校適配各委員長報告、辞職勧告決議他)
 市長コメント 副市長コメント
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