年に1度の顔顔(がんがん)市!中央市場賑わう


 JR小樽駅から徒歩3分の位置にある市民の台所・小樽中央市場(稲穂3)の大売り出し「顔顔市(がんがんバザール)」が、10月13日(金)・14日(土)の2日間開催。多くの買い物客で賑わった。
ganganichi1.jpg 地域の活性化を図ることを目的とした顔顔市は、年1度開催され今年で4回目。「顔と顔」の対面で売り買いをする市場の特徴や、昭和30年代のガンガン部隊、前向きにガンガン進もうとの意味が込められている。
 売出し中は、通常の22店舗に加え、市内外の多彩な作家による10店が、市場を盛り上げようと出店。子どもからお年寄りまで市場で楽しめるよう企画した。
 目玉企画は、市場の魚屋から仕入れた新鮮ネタを豪華に使った「市場海鮮丼」を、各日11:30と16:00の2回、限定50食ずつ用意。同市場内2店舗で買物した人に、500円で販売した。
 販売開始の1時間前から長蛇の列ができ、並んだ女性は、「楽しみにしてきました」と喜んでいた。また、200円以上で1回抽選ができる棒引き抽選会も豪華景品を用意。
ganganichi2.jpg 特別出店10店の中で、14日(土)のみ出店の芳川商会は作家3人が集まった。金田千鶴さんのキャンドル製作体験やキャンドルや紙袋、小樽雪あかりの路で使用のろうそくなどを販売。Day break bow(東雲弓さん)のピアスやペンダントのオリジナルシルバージュエリー、SECON STAGE 2017(清水さん)のミトンを並べ、比較的若い層を対象に初参加した。
 サニーデリセッコ(川嶋王志代表取締役)は、余市産のリンゴやトマトを、無添加・無化調で従来にない方式で乾燥させて販売。皮ごとのドライリンゴは、皮に含まれるペクチンなどリンゴの栄養成分を手軽に取れる。トマトはそのまま食べても美味しいが、料理にも使える優れもの。
 市立小樽文学館と小樽文学舎の協力で、「ガンガン古本市」を開催。本500冊を並べ、1冊50円で販売した。玉川薫館長は、「より市民の近くで提供しようと今年で4回目。新しい店舗や若い人も訪れ活気づいて良かった」と話した。
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 ガンガンギャリーでは、札幌在住の作家・木村悦江さんの革びいどろ展を、10日(火)から14日(土)まで開催。豚の皮を使ってブローチや人形を製作。1枚の革から作る芸術に、来場者の目を楽しませていた。
 この他、マジックショーやジャズボーカルのスペシャルゲストが出演し、顔顔市を盛り上げた。
 小樽中央市場共同組合・柴田敏行理事長(デリカ樽っこ店主)は、「市場内の魚屋で仕入れた新鮮な海鮮を豪華に使った海鮮丼は人気で、あっという間に完売した。今年の顔顔市も大盛況に終わった」と喜んでいた。
 同市場は、1946(昭和21)年、小樽中央マーケットの名称で発足し、1956(昭和31)に全棟が完成。全道的にも大きな反響を呼び、昭和30年代のガンガン部隊による新鮮で豊富な品揃えが定評となり、市民をはじめ、後志管内や道内広範囲からの買い物客で賑わった。現在も、昭和の香り漂う市民の台所として親しまれている。
 中央市場HP