13人の際立つ個性! wave展始まる


waveten1.jpg 小樽ゆかりの13人の男女が集う「wave作品展」が、5月15日(火)から20日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。
 遺作を含む13人の水彩・油彩・版画・金属工芸・インスタレーション作品約50点を展示。前日の展示作業では、隣同士の作品の相性や一番良く見える照明にも配慮した。
 平面作品が多い中、今回から阿部典英さんが加わり、立体作品も展示。展示空間に厚みを出した。ほとんど新作がならび、作家同士もこの展覧会での発表を心待ちにしている。
waveten2.jpg 同会は、お互いに刺激を感じながら創作活動を続けようと結成され、今年で13回目を迎えた。
 際立つ個性の作家達は、それぞれの持ち味を活かし、さらに新しいことにも挑戦しながら創作活動に取り組み、レベルの高い作品がコラボレーションした展示会。この季節の定番となり、春の陽気に誘われながら、多くの来場者が楽しく鑑賞していた。
 16日(水)に当番を任された坂東さんは、重力をテーマにした最新作2点を出展。これまで、宇宙をテーマにして創作活動を続け、スチレンボードに、珪藻土・花崗岩・アクリル絵具で製作する作品は、来場者にインパクトを与えている。
waveten3.jpg 福原幸喜さんは風景画2点を出展。臨場感溢れる光景に立ち止まる人も多い。羽山さんは、1960年映画「土曜の夜と日曜の朝」に由来した組作品を、安田眞紀子さんは、シーラカンスの謎めいた存在を鉛板にレリーフした。
 阿部さんの作品「ネエダンナサン あるいは北風」は、タイトルもユニーク。雪原の疾風の中、細い勁草は折れない強い存在で、北国人の姿と重なるという。版画家のナカムラアリさんは、版画技法のひとつのステンシル作品や立体作品を発表した。
 坂東さんは、「ひとつとして同じものがなく、作家と作品の力を味わってもらいたい」とPRした。
 wave ウエーブ13人展 5月15日(火)~20日(日)10:00~17:00
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャリー・入場無料
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