祝津にしん祭節目の10周年 盛大に開幕!

 鰊漁の復活と共に開催された「おたる祝津にしん群来祭り」(山岸篤史実行委員長)は、今年で10回目の節目を迎え、6月2日(土)・3日(日)の両日、祝津前浜(祝津3)で、記念企画が用意され、賑やかに開催された。
 ここ数年天候に恵まれず、空模様が気になるところ、9:00頃に雨が降ったが、市内外から大勢の人が集まり、焼きたての鰊を頬張っていた。
nishinmatsuri1.jpg 目当てのチャリティーにしん焼きは、各日500尾ずつ用意。9:00過ぎから整理券配布の列ができ始め、長い列を作った。12:00・13:00・14:00・15:00の各回100〜130名に分け、会場の炭焼き台で焼きたての鰊に舌鼓を打った。
 開会式に先立ち、小樽稲荷神社木村文彦宮司・中谷英明禰宜による、鰊の大漁と祭りの成功を祝う祈願祭が執り行われ、祭り関係者が参列し玉串奉奠を行った。
 大漁旗に変わり、にしんのぼりが空を元気に泳ぐ中、山岸委員長は、「祝津に群来が来た翌年から始まった。3月から実行委員会で企画を練り、メインイベントも用意。楽しんでもらいたい。日本遺産に追加登録され、祝津も含まれ、ますます盛り上がっていくと思う」と挨拶した。
nishinmatsuri2.jpg 森井市長が挨拶に立ち、祝津を含め小樽がますます発展してもらいたいと期待を寄せた。
 2月に生まれた鰊の幼魚・約500匹の放流式が、小樽市漁業協同組合の協力のもと、小樽鰊御殿(指定管理者・株式会社小樽水族館公社)の主催で実施された。
 水族館職員から幼魚が入ったバケツを渡されて海岸まで行き、大きくなって帰ってくるよう願いを込めて放流した。
 小樽潮太鼓による打演も始まり、力強い太鼓の音が浜辺に響いた。10周年記念イベントの目玉となる「大漁福引大会」にも長陀の列ができ、500名分の参加チケットは12:40に完売。
nishinmatsuri5.jpg ボリュームアップしたプチ小樽群来太郎丼も先着300食だったが、追加して販売するほどの人気。沢山入ったホタテ汁も売れた。
 祝津海産市場即売会では、新鮮な旬の魚や加工品が集まり、ウニやホタテ焼きをはじめ、小樽かね丁鍛冶商店の鰊の加工品3点1,000円を特別価格で、新商品のホタテの昆布巻きも登場。
 ホテルノイシュロス小樽の祝津産のホタテとしゃこのカレーは、特製スパイス入りで各日50食限定。後志地域の素材を存分に活かした食べるスープ・コトリアードや小樽水産加工グランプリ受賞商品も販売。
 無料配布以外にも、鰊オス400円・メス500円で、旬の塩水うには1,800円と、海の幸が並び、気に入った商品を買求める人々が行き来した。
nishinmatsuri3.jpg 予告なしで、活タコ茹でが実演され、1,000〜2,000円で足(1本)を、3,000円(半分1,500円)で頭を販売。漁師さんとの掛け合いで金額を決定した。朝獲れたてのタコをさばいて茹で、試食も行われた。
 ホタテの稚貝と手のひらカレイの詰め放題も200円で実施され、より多くのホタテやカレイを袋に詰め込もうと力ずくで押し込んでいた。
 家族で訪れた札幌在住のなつなちゃん(小1)は放流に参加。母親は、「海で食べると気分も違い、炭で焼くと美味しい」と話していた。
 10:00過ぎの無料提供の鰊を焼いていた、市内の駿輝君(小6)と風輝君(年長)は、「楽しみにして来た。鰊大好き」と話し、上手に身をほぐして食べていた。
 小樽貴賓館旧青山別邸に集合して、小樽案内人によるガイドで、祝津の番屋や石蔵・神社7ヶ所を巡る「祝津鰊番屋めぐりツアー」も行われた。2日10:00は7名・13:00は8名が参加し、3日10:00には4名の参加を予定している。

 ツアーでは、小樽市が日本遺産に追加認定されたことを受けて、祝津の高台の恵美
須神社に奉納された北前船の絵馬も公開された。
 同神社は、今から160年以上も前の安政3(1856)年に創立。社殿は、それよりも後の文久3(1863)年に建てられ、小樽市指定歴史的建造物の中ではもっとも古い建物となる。社殿の形式は「一間社流造」と呼ばれる。
 明治30(1897)年3月2日に祝津村の金内亀次郎さんと、同6月19日に金内藤太さんが、航海の安全を祈願するために奉納した北前船の絵馬が2枚残されている。
 敷地内には、市指定の保存樹木のイチイやクワが神木として敬愛され、珍しい大樹も見ることができる。
 3日は、にしん無料提供をはじめ、親子クルージング体験・塩かずのこつかみ取り・小樽群来そばを楽しむ会などが行われる予定。
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