英語教員を目指す商大生 小学校でインターンシップ


 小樽市教育委員会と小樽市英語教育推進事業「推進指定校」の手宮中央小学校(大坂充校長)が連携し、今年度より初等英語教育におけるインターンシップが行われ、小樽商科大学(緑3)の社会人になる前に学んでおくべきことを幅広く考える科目・社会連携実践Ⅲを受講する4名が、ゲームを取り入れた英語の授業を展開。
internship1.jpg 本インターンシップは、英語教員を目指す本学生を対象に、小学校で英語教育支援体験を通じて、英語教育の実情を把握し、教員に求められる資質を高めることを目的としている。
 本学に在学し2年以上の教職課程に在籍、英検2級・TOEIC730点・ITP TOEFL500点以上のいずれかを取得済みで、4年次に北海道教育委員会や札幌市教育委員会の中学または高校の英語教員採用試験を受験する者を履修条件としている。
 6月に同学生と打ち合わせを行い、7月9日(月)に同校で1回目を実施。23日(月)に視聴覚室で2回目が行われ、2時間目の5年生40名と、3時間目の6年生30名の授業に参加した。
 外国語巡回指導教員の半澤みさとさんと外部講師・担任らのチームティーチングで進められ、さらに商大生4名が加わった。
internship3.jpg 2時間目の5年生の授業では、商大生も児童に混じって2人組になり、1人は目をつぶる中、先生が掲げる絵について、もう1人が英語でヒントを出して当てるゲームでウオーミングアップ。
 課題の「日にちの言い方を覚えよう」では、新学習指導要領対応小学校外国語教材に沿って、日本の行事と月について考えた。商大生は、ヒントを英語でアドバイスしながら参加。
 3時間目の6年生の授業は、5年生と同じゲームで、ヒントも答えも英語で行なった。課題の「1日の生活の時刻を尋ねたり答えたりしよう」で、What time do you?の後に、いろいろな生活のget upやgo to bed、swim などの16枚カードを入れ替えながら学んだ。
 キーワードを決めたり、すごろくゲーム等が行われ、児童は一生懸命に取り組んでいた。商大生が講師役を務めたり、積極的に参加し授業を盛り上げていた。
internship2.jpg 齊藤ななみさん(3年)は、「今日は2回目なので、子ども達が覚えていてくれて嬉しい。学校の英語の学習だけで、外国人とコミュニケーションが取れたり、大学入試にも繋げられるような先生になりたい」と話した。
 授業を終えた6年生は、「時刻を尋ねられて、相手に伝わるように上手く言えた」と満足していた。
 大坂校長は、「統合時から英語教育に力を入れ、英語教育の充実を掲げ、推進指定校でもあり、北陵中とも連携し、地域の子ども達のためにと協力を図る。商大生はネイティブな英語で、子ども達の刺激になり目標にもなる。商大生が来てくれると子ども達も良い笑顔になる」と話した。
 同校の5・6年生の英語の時間は、週2時間・年間70時間を実施。(45分/1時間)
 インターンシップは、この後3回を予定し、11月に、同大学でインターシップ成果報告会が行われる。
 小樽商科大学
 小樽市立手宮中央小学校