小樽市消防団秋季合同訓練が、9月2日(日)9:00から、秋晴れの空の下、小樽公園運動場で開かれ、女性40名を含む18分団・278名の団員が日頃の訓練の成果を披露した。
迫俊哉市長をはじめ、土田和豊消防長、山田國雄団長、道議会議員、市議会議員、町内会役員等がその様子を見学した。
同訓練は、消防の使命達成のため、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮し、旺盛な消防精神と規律厳粛な諸訓練を、広く市民に示し、併せて消防思想の普及を図ることを目的としている。
迫市長は、「本日の訓練では、士気の高揚とともに技術の向上などの目的を十分に達成されることを期待する。団員各位には、安心で安全なまちづくりを実現するため、より一層の努力と決意を新たにされ、活躍されますようお願いする」と告辞を述べた。
最初に、第15分団の女性団員3名による放水訓練が行われた。現在、女性団員は68名が所属。2009(平成21)年から女性団員だけの放水訓練を行うようになった。防火服を着た女性団員は、重いホースを担ぎ、的をめがけて放水した。
基本の消防操法・小型ポンプ操法では、4名が1組になり、迅速なホースの延長と伝令伝達、正確な機械操作が求められた。
団員が整列して指示通りに行動する部隊訓練は、5・6・7・18分団の団員により、確実軽快に状況に応じて隊形や方向変換が求められた。
地震・集中豪雨・建物火災を想定し、訓練の締めくくりとして、消防団を中核とした地域防災力の充実強化を図る、救助・救急・火災防御の総合訓練が行われた。
瓦礫の下敷きになった要救助者を救出し、集中豪雨で溢れ出した水を、土嚢を使ってせき止める訓練。建物火災では、水槽車2台から、消防団5分団合同による小型ポンプを使用した消火訓練を実施し、一斉に放水した。
火災発生時に、消防団員も同時に火災現場に駆けつけ、消防本部と連携して放水や警戒等の活動を行い、近年多発する自然災害に向けて、2017(平成29)年度から大規模災害想定訓練を実施している。
土田消防長は、「本日の合同訓練を拝見し、消防という使命を同じくする消防機関として誠に心強く感じた。それぞれの地域の安全を願い、身を呈して火災・その他の災害防御に活躍をされている。その崇高な精神と努力に対して、敬意と感謝を表す。地域防災の中核である消防団の充実強化のためには、消防団員の確保はもとより、消防本部との連携強化が重要。
災害の有事の際には、なによりも頼りとしているのは、地域と密着して活動している消防団であり、期待と信頼に応えるため、全ての消防団員が一丸となって、ますます消防知識と技術を練磨するとともに、さらなる精進をお願いする」と訓示を述べた。
山田消防団長は、「日頃の成果を十二分に発揮し、その活動は力強く誇りに思う。消火技術はもとより、消防人としての伝説と節度をさらに磨き、本年は自治体消防が確立して70年の節目の年、新たな発想で、様々な訓練に取り組み、あらゆる災害に対応できるよう活動能力の向上を図りたいと考える」と決意を新たにした。
11:00過ぎ、全訓練を無事に終了した。
◎小樽市消防本部HP
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