自由研究作品展! 館長推薦にハザードマップ調査


jiyusakihin1.jpg 小樽市総合博物館本館自由研究作品展が、11月10日(土)から25日(日)まで、同館2階回廊で開かれ、応募した全作品60点を展示している。
 今回の傾向として、自ら実験や調査をした内容を、学校新聞風にまとめたものが多く、工作は少なかった。色使いや布で作るなど工夫したものも多い。
 市内9つの小学校から57作品、1団体から3作品の計60作品の応募の中から、特に石川直章館長が推薦する作品に、望洋台小学校5年・渡邉光誠さん「ぼくの街のハザードマップ調査」が選ばれた。
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 防災意識が高まる中、ハザードマップに目をつけ、朝里や新光・桜など19ヶ所の土砂特別警戒区域を調査し、自らが出向き、目で見て現場の写真を撮影。自分の住んでいる所をチェックするよう勧めている。
 同館長は、「自分の地域の危険箇所を知ることは、今回の地震からも非常に大切であると明らかになり、そのことを分かりやすくまとめたことは素晴らしい」と評価した。
 同館・鈴木博子学芸員が推薦する作品は、朝里小学校6年・橋本唯那さんの「からだのしくみ」で、肺や心臓・肝臓・胃などの10個の働きを調べ、それを布で作り発表した。同学芸員は、「手芸で表現する発表は素晴らしく、調べてまとめる作業と裁縫の2つの事柄に取り組んだ点も良かった」と評価した。
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 桂岡小学校1年生・笠倉千草さんも、同館学芸員推薦作品を受賞。日頃から母親の手伝いをする調理について「わたしがつくったおりょうりしゅう」を発表。味噌汁のだしにもこだわり、チンジャオロースなど細かく料理手順を綴り、併せて写真も掲載している。
 千草さんは、「チンジャオロースが大好き。選ばれて嬉しい」と話し、母親は、「夏休みの自由研究の題材を子どもが自分で選んだ。食育は大切。今後は『なぜ』を追求していきたい」と喜んでいた。
 他にも、市内のマンホールを何日も調査し、55種類も発見し写真で紹介した作品なども見ることができる。
 鈴木学芸員は、「子ども達のいろいろな作品を見て、今後の自由研究のヒントにしてもらいたい。頑張って取り組み、受賞し励みになると思う。沢山応募してもらいたい」と話した。
 平成30年度小樽市総合博物館自由研究作品展 11月10日(土)~25日(日)9:30~17:00
 小樽市総合博物館本館(手宮1)同館2階回廊・火曜休館
 入館料:一般300円、高校生・市内在住70歳以上150円、中学生以下無料
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