令和初のマイスター誕生! おたる案内人最高位

 小樽観光大学校(迫俊哉校長)は、3月17日(日)に小樽商科大学で第11回おたる案内人マイスター検定試験を実施。小樽在住の岡豊さん(68)が合格し、5月8日(水)13:30から市役所(花園2)2階市長応接室で合格証授与式を行った。

 同校理事会に集まった理事・幹事等が見守る中、合格者に迫校長から合格証が手渡され、歴史・文化・おもてなしの心など、幅広い知識を身につけた最高位であるマイスターの誕生を喜んだ。これまで45名が合格し、46番目の岡さんは令和初の合格者となった。

 

 ボランティアガイドとしてすでに活躍し、昨年4月設立のおたる案内人ボランティアガイドの会にも加盟し、今後さらに活躍が期待される。

 岡さんは、観光客で賑わい、観光バスの駐車場に入れるため並ぶ状態だった頃、観光バス運転手をしていた。1999(平成11)年に退職し、愛知県で食料品店を経営。17年間小樽を離れていたが、2016(平成28)年に再びに戻って来た。

 公会堂に置かれていたおたる案内人のパンフレットを見て、観光宣言している小樽の手伝いをしたいと、翌年の2017(平成29)年に妻と共に挑戦し合格。

 その後、先輩ガイドに手ほどきを受け、2018(平成30)年実施の小樽雪あかりの路のバックヤードツアーでガイドを独り立ち。その時に案内をした観光客の礼状に「大変楽しかった。何度も小樽へ足を運びたい」と書かれていたことにやりがいを感じ、最高位のマイスターを目指そうと決意。

 2級の試験が70点以上だったため、1級は講座受講で2018(平成30)年4月に認定を受けた。

 

 2019(平成31)年3月の試験まで、事前の課題提出や体験ポイントで試験点数に加算できるマイスター検定合格サポート制度を活用しながら、マイスター合格を目指し熱心に取り組み、見事1回の挑戦で合格を手にした。

 岡さんは、「お客さんに喜んでもらいたい。案内人として経験を積み重ねていきたい。堺町通りを歩くと外国人ばかり。外国人にとっての魅力あるまちづくりやおもてなしの体制、国際化に合わせたまちづくりの体制を考えたい」と、資格活用に意欲を示した。

 NPO法人歴史文化研究所・美濃進総務部長は、「知識を活かすというよりも、積極的にどんどん町に出て、お客さんを楽しませてもらいたい。観光客も増えつつあり、活躍する場面も多岐にわたる。マイスターとして小樽観光を支えていくと気張ってもらいたい」と期待した。

 おたる案内人1級・2級試験は、小樽を多くの観光客が訪れ、小樽の持つ真の魅力に触れてもらうため、小樽観光の本質を捉えた人材育成を目指す認定制度。1・2級は共通で、択一問題と記述問題100問出題。制限時間90分、1級70点以上、2級60点以上で合格。

 2007(平成19)年1月に始まり、今年16回目を実施。最高位のマイスター試験は2008(平成20)年4月に始まり、今回で11回目を迎えた。有資格者累計は、マイスター46名(1名)・1級504名(27名)・2級497名(43名)の計1,047名(71名)となった。( )は2018(平成30)年度合格者数

 おたる案内人最高位のマイスター受験資格は、1級検定試験合格後にブラッシュアップ講座(2講座必修)受講した者で、択一式問題・記述問題と総合記述問題70点以上。マイスター検定合格サポート制度が導入され、事前の課題提出や体験ポイントで、試験点数に加算できる(最高20点)。

 ◎小樽観光大学校「おたる案内人」HP

 ◎関連記事1

 ◎関連記事2