小樽美術館40周年特別展 アーティストトーク

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 市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室で開催中の同館40周年特別展「鈴木吾郎と新鋭作家展~時を紡いで~」関連事業「第2弾アーティストトーク」が、6月22日(土)14:00~15:00に開かれた。
 鈴木氏をはじめ、今回は北海道在住の伊勢かがり氏・上嶋秀俊氏・Kit_A氏・鈴木比奈子氏・故奥井理氏の父則行氏の6名が出展作品の前で、鈴木氏との思い出や展示作品について解説。73名が貴重な話に耳を傾けた。
 同企画展は、小樽潮陵高校や札幌西高校で美術教師を務めた彫刻家の鈴木氏とともに美術を学び、現在も作家活動をしている教え子の美術家と共に特別展を開催している。
 第1弾は、開催初日の5月18日(土)に、鈴木氏・秋山一郎氏・大原央聡氏・平埜佐絵子氏・藤枝由美子氏が出展作品について解説した。
 鈴木氏は、道内に58基もの野外彫刻を手がける彫刻家。テラコッタ作品の原点となる作品を制作する中で試行錯誤の苦労話を語り、「世界中、誰も創らないものを手がけたい。安易に解決を求めず、失敗すること」と語った。
 上嶋氏の「水のもり」は、780cmの壁を使ったインスタレーション作品。竹村真一著書「宇宙樹」の中の心に残る「木は立ち上がった水である」と言うフレーズをイメージし、水をテーマに水が立ち上がる様子、上空に広がるように再現した作品。
 交通事故で19歳で亡くなった奥井氏は、札幌西高校で鈴木氏から指導を受け、高2から美術部へ入部。展示中の3作品について、父則行さんが語った。

 「叫び」は、自画像15点のうちのひとつで、真剣に自分と向き合い制作した作品。ドキッとした1枚「テレビと死」は、表現力を持っていると感じた。制作の意図について書かれたものは一切残っていないが、テレビは考える力を弱め、読書して考えることの大切さを訴えていたという。
 F100号「生きる」の作品の前では、「地球人生は素晴らしい。しかし、その素晴らしさも勉強することで初めて気づく。勉強はすればするほど課題が出てくる」と残されたメッセージを紹介し、「19歳で亡くなり、もっと地球人生を体験させてあげたかった」と語った。
 鈴木吾郎と新鋭作家展 5月18日(土)~7月15日(月・祝)9:30~17:00
 市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室
 月曜日(7月15日除く)休館