文学館パンフレット韓国語版 浅草橋で配布

 小樽商科大学・言語センター・李賢晙准教授と韓国語を学ぶ学生18名が、市立小樽文学館(玉川薫館長)と協力して製作した韓国語版パンフレット(B5サイズ)を、7月2日(火)12:30から14:00まで、同准教授と学生7名が、授業の合間を活用し浅草橋で配布を行った。

 小樽ゆかりの文学者を紹介し、入館料金や交通手段等の情報を盛り込んだ同パンフレットは、今年3月末に5,000部を完成させ、2016(平成28)年4月に同准教授と有志学生で制作した韓国語の観光案内マップとともに100部ずつ配布。

 同館からの要請により、2016(平成28)年に亀井志乃学芸員が試行的に制作した英語版パンフレットの日本語翻訳を基に、平成30年度グローカルプロジェクト素真応募事業の一環として、学生が韓国語に訳し、李准教授が手直し、文学者に興味を惹く内容にまとめた。

 浅草橋や運河周辺に訪れた韓国人に声をかけ、パンフレットを手渡していた。中には、「韓国語が上手ね!」と褒めてくれた観光客もいたという。

 副リーダー柿坂茉衣さん(4年)は、「中学生の頃、KーPOPが好きになり、独学で韓国語が読めるようになった。大学に入学して韓国人の先生に本格的に学んだ。岡田三郎の部分を担当し、昔の言葉を訳すのが難しかった。今日は、学んだことが使える機会となって嬉しい。韓国語を学んで良かったと実感。自分達で制作したパンフレットを韓国人に届けられ、達成感がある」と話した。

 李准教授は、「実践でき、勉強の上でも効果的。観光客にとっても日本の学生の姿を見て、韓国に帰ってそれが伝わり、価値のある活動となる。就職活動にも役立ち、この活動が評価されるとても有意義なこと。今後も続けていきたい」と話した。

 亀井学芸員は、「パンフレットを見て、紹介されている文学者に関心を持ち、文学館に足を運んでもらえると嬉しい」と期待を寄せていた。

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