小樽の昔と鳥瞰図の世界 図書館特別展示

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 4月27日(土)~5月30日(木)で開催された、「どこコレ?教えてください。昭和のオタル」に関連し、来場者の付箋を基に、特別展示「ここココ!」が、市立小樽図書館(花園5)1階で7月末まで開かれている。

 1955〜1965(昭和30~40)年代の小樽の写真15枚を展示し、来館者に写真についての思い出や場所を付箋に書き入れて貼ってもらったところ、約100枚が集まった。

 その付箋を基に、どこか分らなかった場所も確定し、15枚中11枚の場所が判明。「ここだったのか?」と会場を訪れて確認する人も。情報が少なく、残りの4枚は調査継続中。

 鈴木館長は、「皆さんの情報のお陰。11点の場所と時代も確定した。未確定なものもあるが、会場に来て楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけた。

 古い写真や映像を公開展示して、「どこ」なのか、来場者に情報提供を募り、コレクションする取り組み「どこコレ?」は、2012(平成24)年にNPO法人20世紀アーカイブ仙台がスタート。小樽が、北海道初で開催された。

 現在、同館カウンター前では、「吉田初三郎と鳥瞰図の世界」を開催中。北海道立図書館所蔵を特別展示し、貴重な資料が閲覧できる。

 大正から昭和にかけての鳥瞰図絵師である吉田初三郎が描く、鳥の目で世界を見渡す地図の呼び名“鳥瞰図”10点を展示している。

 吉田は全国を旅して取材し、1,000を越える鳥瞰図を描き、現地から見えない地形も描く、大胆なディフォルメ(意図的に対象を変形させた表現)で「大正の広重」と称され人気があった。

 1936(昭和11)年、吉田によって描かれた小樽市鳥瞰図を展示。当時人口11万人だった小樽では、オタモイに完成したばかりの竜宮閣、祝津方面のトド岩や日和山灯台、港にはトランスポーターもあり、多くの船が来航。阿寒や大雪山など、多視点魚眼画法で描かれている。 

 また、1929(昭和4)年の小樽名所図絵は、より絵画的な印象を受けるもので、吉田の弟子でのちのライバルとなる金子常光の作。

 7月末まで開かれ、今後、鳥瞰図を替えて展示を予定している。

 ◎関連記事