空き缶やペットボトルを再利用した見事なアート作品が目を引く、2019 CAN-ARTフェスティバルが、9月21日(土)~23日(月)9:00~17:00で、小樽市観光物産プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで開催されている。
様々な容器の開発と販売を行う北海製罐株式会社(本社東京)が主催し、「身近なところから楽しく広げよう!空き容器捨てない町づくり」をスローガンに、グループ会社の社員や家族とともに、1993(平成5)年にスタート。今年で27回目、4回目から小樽で開催し24回目となる。
北海製罐をはじめ、スチール缶やアルミ缶のリサイクル協会、北海道ガス株式会社・北海道電力株式会社・北海道千年の森プロジェト・北海道後志総合振興局・株式会社マテック・小樽市の9団体が、環境関連のPRを各展示ブースで行った。
来場者の注目を集める缶アート作品は、毎年テーマを変え、今年は、来年の東京オリンピック開催に合わせ「いるかのジャンプは金メダル級」と題して、3体のイルカと大小様々なとびうおが宙を舞っている作品。イルカにはスチール缶1,500缶、とびうおにはペットボトル120本を使用。ラベルも使って完成させている。
初日21日9:00から開会式が開かれ、主催者を代表して武田卓也取締役は、「楽しく想像豊な空缶アートを通じて、地域の人々や観光客に、環境美化や空缶やペットボトルのリサイクル、ポイ捨てなど消費者のモラルの向上を願い活動している。今年のテーマは“いるかのジャンプは金メダル級”で、とびうおの数を当てるクイズ。1人でも多くの皆さんに作品を観てもらい、環境について少しでも理解して、ひとりひとりが小さな行動を起こすきっかけとなれば」と挨拶した。
続いて小山秀昭副市長は、「作品の展示や各ブースを通じて、エネルギーの有効利用やゴミの分別、資源の有効利用などの大切さ、環境活動の重要性を、市民や観光客に楽しみながら知ってもらうことで、環境に優しい行動の輪がより広がるものと期待している」と述べた。
スチール缶リサイクル協会では、磁石のついたアームで、缶の分別体験ができるコーナーと、プレスされたスチール缶を展示。
アルミ缶リサイクル協会では、アルミで作った折り鶴を展示。アルミ缶は、90%がリサイクルされ、そのうち70%が缶に再利用されている。
株式会社マテックによる小型家電の回収ボックスを設置し、使用済みの携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラなどを無料で回収した。
小樽市では、家庭にあるコードレスフォンやノートパソコン、ビデオカメラ等の小型充電式電池の正しい回収・リサイクルを呼びかけ、各ブースでは冊子を配布し、より知識を深めるよう期待を寄せていた。
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