病児保育事業始動 いなほ幼稚園たつのこルーム

 小樽市が、子育てと就労の両立を支援するための病児保育事業として、10月7日(月)から開始する病児保育棟「たつのこルーム」が完成し、10月5日(土)13:00~16:00に内覧会が開かれ一般公開された。

 学校法人小樽学園認定こども園いなほ幼稚園(稲穂4)内に設けられた病児保育棟で、近接する龍宮神社境内横に、一見カフェのような瀟洒で、周囲の景観に配慮した色やデザインを施した。木造平屋建で建築面積106.21㎡。

 太陽光を取り入れ明るい保育室を中心に、安静室と隔離室を設け、それぞれにトイレを設置。灯油床暖房・電気空調で、隔離室ではシャワーも完備している。看護師と保育士を常駐し、万が一に備え、酸素供給設備も配置。

 ロゴは、ku-min Design がデザインし、病気にかかった子どもたちが、病状を和らげ、元気に遊べるようにという願いが込められているという。

 月曜から金曜の8:30~17:00、1日3名までで、原則として連続7日間以内。小樽市内の認可保育所・認定子ども園・幼稚園、又は小学校に通う1歳6ヶ月~小学2年生で、病気又は病気回復期にあり、当面症状の急変が認められず、予め病児保育が可能と医師が判断した児童が対象。

 感冒・消化不良症など、乳幼児が日常的にかかる病気・水ぼうそう・おたふく風邪・インフルエンザなどの感染症疾患・喘息・アレルギーなどの慢性疾患であれば利用可能となる。

 利用料金は、児童1名につき1日2,000円、生活保護世帯及び市民税非課税世帯は免除。昼食・おやつ代として児童1名につき1日300円。食物アレルギー等による弁当持参も可能。

 5日(土)現在、事前登録は申請中で、初日7日(月)の利用予約は0。

 事前に同園で受付し、後日、市から登録通知書が届いて登録完了。子どもを預けたい時は、事前に同園に利用日を予約。子どもの送迎は保護者が行い、病院を受診して病児保育を可とする医師連絡票と登録通知書を、利用申込書と共に提出し、利用料金とおやつ代を支払う。保育は17:00まで。

 同園・本間公祐理事長は、「市が係るしっかりとした病時保育施設が、10万都市の中で唯一なかったが、最後に参入できた。2013(平成25)年から構想を練り、他の施設を参考にして、しっかりと整った施設ができたと思う。私自身小児科医でもあり、母親たちの切実な悩みを聞き、これを軽減させるため、病児保育を始めようと思った。子どもたちも保育と看護のプロに看てもらえることができる」と完成を喜んだ。

 問合せ 0134-32-4111 内線304 こども育成課。

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 ◎病児保育関連様式必要書類(PDF)

 ◎学校法人小樽学園いなほ幼稚園(外部)

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