レバンガ北海道折茂選手講演会 長橋中学校 

 北海道教育委員会主催で、子どもの心に響く道徳教育推進事業の一環として、11月19日(火)11:00から、小樽市立長橋中学校(長橋4・岡本清豪校長)で、レバンガ北海道の選手兼オーナーの折茂武彦氏による講演会と実演が行われた。

 

 同校生徒302名と職員22名、保護者15名が体育館に集まり、3・4時間目を活用し、現役プロバスケットプレイヤー・折茂氏の講話「私とバスケットボール人生」に耳を傾けた。

 

 同氏は、1970(昭和45)年5月14日生まれの49歳。中学1年生からバスケットボールを始め、最年長の現役プロバスケットプレイヤー。日本大学を卒業し、1993(平成5)年にトヨタ自動車に入社。

 

 1996(平成8)年から8シーズン連続得点王となる。2011(平成23)年にレバンガ北海道を設立。9月に今シーズンで引退を発表したものの、2日前の千葉ジェッツとの試合では、途中出場し初優勝に貢献。

 

 岡本校長とともに折茂氏が、体育館に登場すると、会場は拍手が沸き起こった。

 

 同校長は、「レジェンドの話を聞くことができる二度とないチャンス。トップ選手への道のりや思いを聞き、プラスになる何かが残ると思う」と話した。

 

 同氏は、「中1からバスケを始め、高校・大学とそうでもなかった頃、いつから本気になるかが大事で、どんな夢にも共通している。22歳~40歳に日本代表となり、タイトルも獲った。49歳まで続けられたのは、怪我をしなかったこと」と、これまでを振り返り、「試合のために質の良い練習をし、イメージを大切にして意識し集中した。

 

 フリースローで追い込まれ、失敗して負けてしまった時、入れていたら勝ったのにと思うチームは勝てない。人のせいにしてはいけない。自分はどうすれば良かったのかを考えることだ」とアドバイスした。

 

 「夢を叶えるためには、諦めたらそこで終わる。何にでもチャレンジして沢山失敗する。成功のために言い訳はしない。自分を信じて、やるかやらないかは自分次第だ」と強調した。

 

 実演では、バスケ部の女子6名と男子8名が、現役選手から学ぶ貴重な機会となった。

 

 ドリブルやシュートの仕方を学び、14名がフリースローに挑戦。全員がリングにボールが入るまで続け、最後に2名が残り、フォームを注意すると、リングにボールを入れることができ、拍手が沸き起こった。折茂氏もシュートをして見せ、生徒らを楽しませた。

 

 生徒会長の吉岡拓海君(2年)は、「物事に対する考え方や取り組み方が大きく変わりました。これからは失敗を恐れず、色々なことにチャレンジしたいと思います」と述べた。

 

 最後に「大切なことは書く。参考にしたい、心に響くことがあれば書いておいて、次に繋げる。君たちには可能性しかない。失敗を恐れずに、これからの人生を頑張ってもらいたい」とエールを贈った。

 

 ◎子どもたちの豊かな心をはぐくむために(PDF)

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