聖樹のパン原画 小樽文学館へ寄贈

 小樽出身で原作者の山花典之氏と作画の高橋慶行氏が、小樽を舞台にしたハートフルストーリー「聖樹のパン」の原画31点(120万円相当)を、市立小樽文学館(色内1)に寄贈した。

 寄贈された原画には、扉絵等に使用した浅草橋や青山別邸、メルヘン交差点など、小樽の風景や建物が描かれ、5日(水)から同原画展を開催している。

 小樽市表彰規則第2条第2号の規定により、篤志者表彰として贈呈式を、2月9日(日)15:00から、同館2階フリースペースの展示会場で行われた。

 小山秀昭副市長、林秀樹教育長、玉川薫館長が見守る中、迫俊哉市長から、出席した山花氏へ表彰状が送られた。

 山花氏は、寄贈した中の第4巻第35話「パン・オ・セレアル」扉絵の外人坂がお気に入りで、「原画の基礎となる陰影の付け方や小さな建物などが良く描かれている。分業で行うことが多いが、すべて自分で描く彼(高橋氏)の仕事ぶりは素晴らしく価値があるため、寄贈に至った。

 高校生の頃、長崎屋(と思われる)で開かれた原画展に感激し、ぜひ子どもたちにマンガの原画を見てもらい、あの頃受けた刺激と感動を体験してもらい、ここまで描くプロの線を味わってもらいたい」と来場を呼びかけた。

 「聖樹のパン」は、小樽の山あいに佇むペンションを舞台に、平凡に見える青年が良質の道産食材を駆使して、丁寧に焼き上げたパンを食べる人々に感動や喜び、人生の希望を与えていくハートフルストーリー。

 両氏による小樽愛に満ちた同作品は、2015(平成27)年から「ヤングガンガン」で連載が始まり、現在も連載中。コミックとして発刊し、最新刊の8巻は2019(令和元)年7月25日に発売している。

 聖樹のパン原画展 2月5日(水)~24日(月・祝)9:30~17:00(入館16:30)

 2月24日を除く月曜休館 2月11日(火・祝)は20:00まで 入館無料

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