小樽ゆかりの絵画寄贈! 篤志者3名表彰

 小樽市は、市立小樽美術館(色内1)に小樽ゆかりの絵画18点を寄贈した3名を、3月5日(木)10:30から市役所(花園2)市長応接室で、小樽市表彰規則により篤志者表彰を行った。

 表彰を受け、小川清作品「モンマルトル」など6点(294万円相当)を寄贈した札幌在住の長谷川博俊さんは、親交のある宮井額縁店から購入した、あまり公開していない小川作品「モンマルトル」の購入時のエピソードを語り、「蔵に置いておいても仕方ない、皆さんに観てもらいたい」と寄贈を決めた。

 小樽在住の下中博文さんは、銀行に勤務していた頃から、小樽運河をはじめ、小樽港などを描く石塚常雄作品と出会い、100号サイズで迫力がある、船上と岸壁の間で貨物を移送する役目を果たす作品「トランスポーター」など9点(363万円相当)を寄贈した。

 「日本遺産“炭鉄港”に関連し、その役割を知ってもらい、市民には、歴史ある町に住んでいることにプライドを持ってもらいたい」と語った。

 北海道大学名誉教授の上野さんは、大月源ニ作品「袋かけの午後」など3点(320万円相当)を寄贈。同氏代表作「走る男」に注目、2009(平成21)年から大月源ニ研究家となり、「昭和20年代の作品を寄贈し、資料としても価値のある作品。“りんごの花咲くオサルナイ”は仁木のりんご園で、“晩秋”は当時の手稲の風景が描かれ、小樽の美術館で皆さんに観てもらいたい」と作品について語った。

 寄贈された絵画は、小樽にゆかりのある7名の作家の作品で、来年度中に企画展で展示紹介される予定。

 ◎篤志者寄贈作品リスト(PDF)

 ◎市立小樽美術館(外部)