小樽しりべしシニアネット初の試み メールで総会

 新型コロナウイルス感染防止の観点から、小樽しりべしシニアネット(OSS・斉藤博会長)では、2020(令和2)年度の定期総会を、初の試みとなる同時に複数メールを配信する、メーリングリスト(ML)で実施した。

 OSSは、ほぼ50歳以上を対象に、パソコンやインターネットなど情報通信技術を通じて活発に交流する場を作り、いきいきと生きていける社会を創造しようと、2003(平成15)年に設立。

 メールで会の案内を受け取れることを条件としているため、日頃からメールでのやり取りを日常化させ、高齢者層に情報弱者を作らず、コンピュータースキルを高めている。

 新型コロナウイルス感染危険を危惧し、今回は、同年度の総会と交流会の実施の延期はやむを得ないとしたが、会員のスキルを活用したMLでの総会はどうかと、副会長兼事務局長の佐藤和春さんが立案。会則に「一堂に会して行う」旨の既定がないため、可能であると衆議一決した。

 現在111名の会員が所属。事前に総会資料をHPにアップして、4月21日(火)9:00から斉藤会長が挨拶を一斉送信。約5分ごとに時間差で、令和元年度の事業報告・決算報告・会計監査報告・令和2年度の運営方針案・予算案・理事の選任など、第1号議案から第6号議案までを発信。会計監査の山吹和康さんが、第3号議案令和元年度会計監査報告を発信した。

 受け取った会員が、返信期限までに議題ごとの承認・非承認・委任、提案事項に異議なし賛成・異議あり反対・委任を返信。

 佐藤事務局長は、「23日(木)時点で51名から返信があり、初めての取り組みではあるが成功したと思う」と安堵していた。

 また、返信メールには、会員の近況報告なども書かれ、会員相互の親睦を深めるメール版の井戸端会議の要素もあり、会員同士の楽しみになっている。

 ◎小樽しりべしシニアネットHP(外部)

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