第75回招魂祭 新コロナで縮小挙行

 5月15日(金)11:00から、八重桜が満開を迎えた小樽公園(花園5)顕誠塔前広場で、小樽顕誠会(野坂和弘会長)主催の第75回招魂祭がしめやかに挙行された。

 新型コロナウイルス感染拡大を懸念して、合祀者遺族・戦没者連合遺族会会長ら約20名だけが出席。小樽総鎮守住吉神社・星野昭雄宮司をはじめ神職4名により、縮小して執り行われ、同神社伶人会による雅楽演奏や恒例となる日本詩吟学院岳風会小樽支部岳船会による奉納吟を取り止めた。

 隣接する桜ヶ丘球場は、例年なら高校野球予選会が賑やかに行われているところだが、閉鎖中のため静寂に包まれていた。

 市民の宝となる顕誠塔は、1923(大正12)年に建立され、御影石で作られた道内有数の慰霊塔のひとつで、戦死者や小樽に貢献した人を慰霊する。同祭は、毎年5月15日、小樽で一番早い祭りとして開かれている。

 1945(昭和20)年からは、郷土小樽市に貢献のあった人を合祀することとし、2016(平成28)年からは、参列者遺族の高齢化と運営担当者の負担を軽減し、末永く祭典を継続するため、本祭1日に縮小した。

 2020(令和2)年度は、民生委員、経済の発展や医療のそれぞれの分野で尽力し功績を収めた4名が新たに合祀され、既合祀者3,484名と郷土功労者1,222名を合わせ4,706名を慰霊。

 野坂会長は、「風香る新緑の中、桜の花咲く小樽公園顕誠塔を前に、新たに郷土功労者・嶌村彰禧様以下4柱を合わせ祀ることを、ご遺族、市民の皆様とともに、心よりお喜び申し上げる。祖国の発展のために、犠牲的奉仕の誠を尽くし、実践行動して小樽の行政に貢献されたことは、いまさら申すまでもなく、その崇高にして偉大なる足跡は、長く後世の模範となる」と祭詞を述べた。

 迫俊哉市長は、「顕誠塔建立から本年に至るまで、脈々と引き継がれる栄えある歴史と伝統は、あなたがた御霊の生涯を捧げてのご辛苦とご尽力を礎として築かれたものであり、ここに改めて敬意を表する」と、御霊のことばを述べ、出席者全員で玉串奉奠を行い、故人の遺徳を偲んだ。

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