アイアンホース号 運行観覧でシーズン開始!

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館していた、小樽市総合博物館(手宮1・石川直章館長)が6月1日(月)に夏期シーズンを開始。

 同館で動態展示している蒸気機関車アイアンホース号は、通年は4月29日(水)から運行開始のはずが、コロナの影響を受け、6月3日(水)13:30から、今シーズン初お披露目となった。

 感染拡大防止の観点から、これまでの乗車体験はしばらく中止とし、6月は客車に変わり、車掌車(カブース)を連結した運行観覧とした。

 アイアンホース号の運行を心待ちにしていた親子連れが集まり、白い煙を上げて力強く走る勇姿を久しぶりに楽しんだ。

 運行時間は11:30・13:30・15:30の3回で、火曜休館翌日の水曜日のみ、13:30と15:30の2回で、所要時間はいずれも20分。

 同号は、111歳となる北海道で最も古い1909年製造の米国製蒸気機関車で、同館構内の200mのコースを走行し、転車台での方向転換や連結の様子など、間近で観覧できる。

 運行を楽しみにしていた佐々木健翔君(年長)と弟の翔平君(年少)は、同号が大好きで、毎週乗車に来るほどの大ファン。母親は、「試運転の汽笛が聞えてくるたびにうずうずしていた」と運行を喜んでいた。

 同号は、2017(平成29)年に致命的な故障をし大規模な修理を行った。2018(平成30)年7月25日から通常運行を再開。昨年は10月20日に運行を終え、冬期間運休していた。

 今シーズンの運行に向けて、4月上旬から準備に取り掛かり、GW前の試運転で火室の不具合が見つかり修繕。5月24日(日)再開に向けての試運転を実施し準備を進めてきた。

 担当の大鐘卓哉学芸員は、「乗車できなくても、普段と違う目線で楽しんでもらいたい。初回は上手く走ることができて良かった」と安堵した様子だった。

 今年は10月18日(日)まで運行を予定している。

 ◎蒸気機関車アイアンホース号運行について(外部)

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