小樽商大給付型奨学金制度創設 1人3万円給付

 小樽商科大学(緑3・穴沢眞学長)は、同大同窓会組織「緑丘会」及び後援会により1,500万円の寄附を受け、独自の給付型奨学金制度を創設。

 

 6月5日(金)14:00から、同大学第一会議室で、贈呈式と記者会見が開かれ、後援会の島崎憲明理事長から穴沢学校長へ目録が、同大からは感謝状が贈られた。

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学資負担者の収入減少や、アルバイト先が休業し収入が激減するなど、学業の継続に支障をきたしている学生に対する経済支援策を4月下旬から検討。連休明けのオンライン会議により、給付型奨学金の承諾を得て、5月21日(木)に正式決定。1名あたり3万円(想定500名)を給付する本学独自の給付型奨学金制度を創設した。

 

 対象者は、2020(令和2)年度前期に、授業料免除または授業料の徴収猶予を申請している者、もしくは家計急変により申請予定がある者と、申請者本人の収入の急激な減少により学業の継続に支障をきたしていることが明らかである者とし、審査方法は、申請に基づき学長が決定する。

 

 5月末で140名の申請があり、受付は6月15日(月)まで。

 

 島崎理事長は、「学生のために、同窓会として早急にサポートしようと決定した。6月中旬には学生の手に届くように進めている。コロナの終息が見えていないため、できるだけ物資両面で大学をサポートしていきたい。今後は、平成世代を中心としたコロナ学生支援ネットワークを、札幌と東京で立ち上げ、来週早々には同窓会組織として加わり、北見から福岡支部まで巻き込み、コロナの学生支援と教育支援も含め、情報交換の場としても活用していきたい」と述べた。

 

 穴沢学長は、「経済的に苦しくなっている学生が増えている状況で、できるだけ早く困窮している学生に経済的支援を行いたい。想定以上に早く学生に支給できる体制を整えることができ、これも一重に今回の寄附の賜物。コロナはいつ終わるか見通せるものではないため、長期的な観点から、学生の支援を継続していきたい。

 

 今回の寄附については、早急に奨学金という形で給付し、できる限り第2弾を考え、授業料免除等、それ以外の支援の方法も考えていきたい。教職員組合からは200万円の寄附があり、今後も学生の支援を続けたい」と感謝した。

 

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