適正飼養啓発パネル展 動物愛護週間

 2020(令和2)年度動物愛護週間(9月20日~26日)にちなみ、小樽市保健所(富岡1)は、市立小樽美術館(色内1)1階ミーティングルーム前で、ペットの適正飼養啓発パネル展を15日(火)~27日(日)で実施している。

 

 例年では、おたる潮まつりの時期に、都通り商店街(稲穂2)で啓発活動を実施していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、小樽市の犬の引取り数と殺処分数・犬と猫の一生涯にかかる費用・野良猫への餌やり・ボランティア活動を、パネルやパンフレットで紹介するパネル展の開催となった。

 

 会場には、災害時のペットとの同行避難についてや、今やるべきこととして、ワクチン接種・最低限のしつけ・ゲージに慣らす訓練・マイクロチップなどによる所有明示・ペットの避難セット(フード、トイレシートなど)の準備などが書かれたパンフレットを配置。

 

 TNR(捕獲→不妊去勢手術→元の場所に戻す)や保護を手伝う「おたる樽ねこ」や、行き場のなくなった猫を保護し新しい里親を探す活動をするNPO法人猫と人を繋ぐ「ツキネコ北海道」などの団体も紹介している。

 

 小樽市犬管理所(長橋1)の犬管理業務は、2016(平成28)年に、同保健所から受託されたボランティア団体ドッグエンジェルHIKARU(成田広美代表)が行っている。

 

 同団体は、2005(平成17)年に動物愛護活動を始め、2011(平成23)年に同管理所敷地内に活動拠点事務所を設置。2007(平成19)年から譲渡数は200頭以上となるが、活動11年目の2016(平成28)年に殺処分ゼロを達成し、2020(令和2)年9月現在も、迷い犬が1頭保護されたが殺処分ゼロを更新している。

 

 現在7名のスタッフとボランティアで、人と動物が共生できる動物の命にやさしいまちづくりと収容犬ゼロを目指し、保健所と協働しながら「適正飼養」の普及啓発に取り組んでいる。

 

 保健所では、飼い主のいない猫に餌を与えることが、かわいそうな猫を増やすことに繋がるという悪循環を断つため、子猫だけでも保護されるよう、新しい飼い主を探す里親探し事業「小樽飼い主探しサポート」で支援を行っている。保健所生活衛生課(0134-22-3118)まで。

 

 成田代表は、「なんとか新しい飼い主を見つけ、命をまっとうしてもらいたいと努め、16年目になった。これからも1人でも多くの方に、家族になったペットの命を最後まで責任をもってもらいたい」と話した。

 

 9月25日(金)10:00~13:00に、同管理所でペット慰霊の日(旧動物慰霊祭)を実施する。献花台を設け、これまで扱った250頭の一部のペットを写真で紹介し、啓発活動も行う予定。

 

 ◎2020(令和2)年度動物愛護週間イベントのお知らせ(外部)

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