4連休最終日の小樽 各地で秋を楽しむ

 敬老の日や秋分の日を含む9月の4連休は、比較的穏かな天候に恵まれ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で人出が減少した小樽にも、観光客で久しぶりに賑わっていた。

 

 小樽市総合博物館(手宮1)本館でも、工作や実験を楽しむチャレンジラボを、3月から休止していたが、道具を使う場面をなくし短時間で完成できるものを学芸員が考案し、9月22日(火)11:00と14:00の2回、ちょこっとラボとして再開し、発泡スチロールのしおり作りを体験した。

 

 同館・鈴木博子学芸員と能瀬晴菜学芸員が講師を務め、11:00の回は小学3年生の男子2名と保護者2名が参加した。

 

 写真展などで使用するハレパネ(片面にシールの付いた発泡スチロール)を使い、紫外線を当てると色が変わる不思議な紙を貼り付けて、オリジナルしおりを製作。

 

 作ったしおりを持って外へ出て、太陽に当てて色の変化を確認。室内に戻り、元通りの色になることも確認して完成させた。

 

 参加した及川雄瑚君(小3)は、「紫外線で色が変化することなどを知った。完成したしおりは、早速使いたい」と話し、劉鶴軒君(小3)は、「紫外線により色が変化するので、1日中、外に置いてどんな変化をするのか見てみたい」と話した。

 

 同館では、この連休中は多くの人が訪れ、アイアンホース号の乗車はほぼ全便満席となり、キャンセル待ちが出るほどの人気となった。

 

 定員を制限して運航中の小樽運河クルーズでも、運河からの景色を楽しむ乗客で賑わった。

 

 旧小樽運河食堂横の於古発川(おこばちかわ)や勝納川では、秋の風物誌である鮭の遡上が始まっていた。

 

 懸命に川の上流を目指す鮭の姿が見られ、傷つきながらも遡上する鮭の生命力と共に、秋の到来を伝えている。