小樽旧手宮線を活用 子ども食堂開店

 旧手宮線横の空家を活用したコミュニティスペース&カフェ・レールウェイ(色内2)で、小樽商科大学グローカル戦略推進センターの高野宏康氏が、社会福祉NPO団体つむぎ(上滝桂子代表)やJ-DANCE~TAQMI~(高橋匠美代表)と連携し、誰でも参加できる多世代交流型子ども食堂を10月2日(金)にオープンした。

 

 16:00から同食堂の開店を祝い、高橋匠美代表が講師を務め、家族でバレエ体験レッスン&子ども食堂を開催した。

 

 子どもと大人5名ずつが参加してバレエの基礎を学び、できる範囲で体を動かし心地良い汗をかいていた。

 

 大人2名と子ども6名の参加者は、旧手宮線で自由に遊んだ後、16:45頃から、上滝代表やボランティアの協力で用意された、ハンバーグをメインにスパゲティや野菜で彩り良く盛り付た料理を食し、体験レッスンが終了した参加者も遅れて食事を味わい、楽しいひと時を過ごしていた。

 

 昨年11月から営業を開始した喫茶「北ぢぞう」などのレンタルスペース使用料が、運営費に充てられる。

 

 建物オーナーの高橋齋氏は、「子どもたちの居場所を提供することが一番大事と考え、不登校の子どもたちを中心に居場所を提供してきたが、これからも広く子どもたちに来てもらい、皆さんと連携を図れればと思う。社会福祉と地域活性化の拠点になれば」と期待を寄せている。

 

 1880(明治13)年に北海道で最初の幌内鉄道(手宮-札幌間)が開通。手宮線廃線後は、散策路として整備され、日本遺産「炭鉄港」や北海道遺産に認定されている。

 

 高野氏は、「文化遺産を活かしたまちづくりや日本遺産、小樽の歴史の魅力を伝える中で、手宮線はとても素晴らしい場所。子どもたちにもぜひ知ってもらいたい思いから、ここでの代表はこれまで行ってきたことと繋がっている。レールの上で子どもたちが遊び、活用法としては一番良いと思う」と話した。

 

 開通140年記念イベント第3弾のレールカーニバル in 小樽(10/31~11/3)では、NPO法人北海道鉄道文化保存会と連携し、来場者等の休み処としても活用する予定。

 

 子ども食堂 毎週金曜日14:00~18:00

 大人350円・高校生150円・中学生以下無料

 申込みは事前に090-8907-5937まで。

 

 ◎レールウェイの紹介スライド(view)

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