小樽市消防署手宮支署業務開始 救急体制強化

 

 

 2018(平成30)年度から3ヵ年計画で建設を進めていた、小樽市消防署手宮支署(手宮1)が完成し、3月17日(水)10:00から落成式が行われた。

 

 迫俊哉小樽市長・鈴木喜明小樽市議会議長ら来賓、地域住民や関係者30名が出席して業務開始を祝った。

 

 庁舎の概要は、敷地面積1,377.77㎡・延べ面積1060.85㎡・鉄筋コンクリート3階建て。津波に対応するために基礎の嵩上げを行った。

 

 2階仮眠室には、女性用の2部屋を含む11室を設け個室を充実。3階には消防団会議室兼避難所、屋上には、避難誘導するためのヘリコプターの吊り上げポイントを設置した。

 

 配置車両は、化学車・水槽車・はしご車・救急車・消防団車両の5台。配置人員は30名。

 

 1970(昭和45)年6月に建てた手宮出張所と、1972(平成47)年3月に建てた高島支署は、老朽化も激しく耐震設備も不備があり、統合して職員を集約することで、救急体制を強化。

 

 直近では、2017(平成29)年3月に、長橋と塩谷の出張所を統合したオタモイ支署が業務を開始している。

 

 市内の消防署や支署は、花園(本部)・手宮・朝里・銭函・オタモイ・蘭島・勝納の7つとなった。

 

 また、河辺石油株式会社から消防団の車両購入費1千万円の寄付があり、同社・川山和重社長から迫市長にキーの贈呈が行われ、消防団第1分団(団員20名)が使用する、同所に詰所を併設の小型動力ポンプ付積載車をお披露目した。

 

 この車両は、小型動力ポンプ・エンジンカッター・チェーンソーを搭載し、火災や災害現場をはじめ、物資の搬送など広範囲に活動する。

 

 迫市長は、「地域にあわせた消防力の充実を図るため、2018(平成30)年度から3ヵ年計画で消防署手宮支署の建設事業を進め、2つを統合し支所を配置したことにより、人員と車両が集約され、消防体制と救急体制の充実を図ることができた。

 

 第1分団を併設し、消防本部と消防団の連携がこれまで以上に図られ、消防団会議室を避難所と兼業し、屋上に避難スペースを設け、地域防災力が強化され、市民の安心安全に寄与できると期待している」と述べた。

 

 ◎小樽市消防本部HP(外部)

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