小樽海上保安部 日和山灯台敷地常時開放

 小樽海上保安部(港町5)は、管理する祝津高島岬にある日和山灯台の敷地を、昨年に続き、3月22日(月)から11月30日(火)まで常時開放している。

 

 同灯台が所在する日和山は、2019(令和元)年5月に日本遺産に追加認定され、2020(令和2)年7月1日(水)からは、同灯台の敷地内常時開放をはじめ、祝津を訪れた人々の新しい観光スポットとしてスタート。

 

 老朽化が進んでいた同灯台の外装の塗装・内壁や天井の補修、展望踊り場を改修する工事を、2019(令和元)年7月から、1986(昭和61)年以来33年ぶりに行った。また、見晴らし台の新設や灯台に通じる道の舗装、敷地内の整備を行い、一般開放する方向で準備を進めていた。

 

 同灯台は高島岬に設置され、北海道では納沙布岬灯台(根室市)に次ぐ、2番目の1883(明治16)年10月15日に初点灯。当時は、白色の木造六角形で住宅があり有人だったが、1985(昭和60)年に無人化した。

 

 現在は白地に赤横帯2本塗のコンクリート造で、高輝度・省電力・長寿命のメタルハライドランプを使用し、8秒に1閃光し約35km先まで届く。

 

 風もなく穏かな日となった3月28日(日)の祝津周辺は、釣り人やおたる水族館を訪れる人で賑わっていた。

 

 日和山灯台へ足を伸ばす人の姿が見られ、敷地内の見晴台からは石狩湾が一望でき、絶景と共に季節の移り変わりを実感していた。

 

 夜は、昼間と違った夜空に浮かび上がる灯台を見ることができるという。11月1日の灯台記念日には、灯台内部の一般公開やライトアップなどのイベントを実施している。

 

 ◎小樽海上保安部HP(外部)

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