渋沢栄一「よく集め、よく散ぜよ展」 小樽図書館

 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)では、小樽商工会議所青年部(近藤修弘会長)から、日本商工会議所青年部が制作した、2021(令和3)年3月発刊の児童図書「おかねってなあに?」の寄贈を受け、渋沢栄一「よく集め、よく散ぜよ展」を、7月18日(日)まで開催している。

 

 同書は、商工会議所の創設者でもある渋沢栄一から、お金の大切さやお金の役割、感謝の気持ちの大切さを学ぶ内容で、約500の会社と約600の学校・病院、社会のためになるものを作り、2024(令和6)年度から1万円札の顔となる同氏について知ってもらうこともねらいのひとつ。

 

 同氏は、1840(天保10)年に武蔵国榛沢郡血洗島村(現在の埼玉県深谷市)に生まれた。小樽には明治末期に訪れ、実業家の遠藤又兵衛が建てた倉庫を入手した。現在、旧渋沢倉庫として、1991(平成3)年に小樽の歴史的建造物に指定されている。

 

 同展では、「近代日本経済の父」と言われる同氏の思想と小樽との関わりについてや、同館司書の力作・渋沢氏の履歴書風年表も展示している。関連図書もピックアップして展示し、自由に見たり貸出もしている。寄贈の同書は、限定3冊のため貸出になっていることが多い。

 

 児童室では、お金にまつわる本を展示・貸出し、本を読むことで様々な知識を得るチャンスを提供している。

 

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