新型コロナワクチン不足 小樽市今後の方針

 小樽市(迫俊哉市長)は、7月7日(水)17:00から、新型コロナウイルスワクチン接種の今後の方針について、同ワクチン接種対策本部の小山秀昭本部長(副市長)が会見を行った。

 

 かかりつけ医をはじめとする市内医療機関での接種に関しては、7月中の予約数約17,200回分のうち、約8,200回分のワクチンが不足していたが、同機関から約7,400回分をかき集め、約16,400回分の接種が可能となった。

 

 予定通り接種できるのは、すでに1回目の接種が終わった人の2回目と、65歳以上の人と60歳〜64歳で基礎疾患のある人と高齢者施設等の従事者で、予約済みでこれから1回目の接種を受ける人に限られる。

 

 不足した約800回分は、予約をしていた一般の60〜64歳と先行予約した基礎疾患のある59歳以下の人が接種できなくなった。

 

 現在、7月下旬に6箱・7,020回分の配分が確定し、8月上旬の6箱は配分される見通し。

 

 7月末までに、65歳以上の高齢者・46,000人の1回目の接種に関して、7割の目途が立ったが、今後は、全国的にワクチン配分量が減少していく予定で、同市においても、これまで通りの接種回数の維持は困難となる。

 

 60〜64歳・7,000人に関しては、7月下旬を目途に、8月からの予約枠を設定した上で予約受付の再開を目指す。

 

 7月14日(水)に接種券を送付予定だった59歳以下に関しては、一旦送付を止め、8月中旬までを目途に発送することに変更した。

 

 医療従事者を覗いた59歳以下は約3万人を見込み、52箱が必要となるため、今後、国からのワクチン配分量を見極める必要がある。

 

 小山本部長は、「優先順位の高い方から着実に2回の接種を進めていきたい。医師会の協力で、接種体制を構築してきたが、ワクチンが来なくなり困惑している。国にワクチンの長期的な供給目途を示してもらわないと、具体的に計画が立てられない。1日も早く目途を示してもらいたい」と強く要望した。

 

 市のワクチン予約に関しては、国からのワクチン配分量の見通しが立たないことから、6月29日(火)から60歳〜64歳の一般高齢者の予約開始を予定していたが、一切の予約を停止した。

 

 7月1日(木)に、規模を縮小して集団接種会場での予約を再開したが、2日(金)15:00に、1,275人分の内の1,002人分が埋まった時点で予約を終了し、接種を心待ちにしていた市民をさらに不安にさせている。

 

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