小樽警察署(富岡1・高濱厚署長)は、8月30日(月)15:00から署長室で、セブンイレブン小樽桜町店(前田英一店長)従業員2名の功労者に、特殊詐欺被害を未然に防止したとして感謝状を贈呈した。
高濱署長は、「気転を利かせ水際で防いだ好事例のひとつ。1人だと迷うこともあるが、協力し合い犯罪防止に繋がりとてもありがたい。店主が情報を捉え伝えたことから危機感を持ち、店のファインプレーができ、日頃からの意識づけが心強い」と感謝した。
7月30日(金)、同店に、70歳前後の男性から電子マネー購入の問合せがあり、パート従業員の木村由貴さん(49)が対応。パソコンがウイルスに感染したかもしれないと聞き、アルバイト従業員の佐久間皇さん(23)に応援を求めた。
その電話番号にかけると片言の外国人が対応し、電子カードによる38,000円の支払いを求められたと聞いた佐久間さんは、パソコンの調子が悪いのなら、電気屋さんに相談するように勧めるなどしてカードの購入を阻止。特殊詐欺被害の防止に繋がった。その男性は、翌日警察に相談した。
佐久間さんは、「(特殊詐欺被害防止は)他の店でもやっていることなので、感謝状をもらうことではない」と話し、木村さんは「なるべく声掛けをしている」と、日頃の心構えが被害防止に繋がった。
前田店長は、「本部から札幌であった事例などを聞かされ、そのたびに注意喚起し、身近でも起きていると感じていた。本部社員になりすまし、パ—トやアルバイトをだます詐欺被害も出ていると聞き、様々なパターンを知った。声を掛けられる接客が一番で、一歩踏み込むことも必要。お客さんにいろいろと聞ける間柄を構築できるのが理想」と話した。
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