石狩湾新港発電所で火災防御訓練 小樽市消防本部

 

 

 小樽市消防本部は、10月15日(金)15:00から、北海道電力株式会社石狩湾新港発電所(銭函5)で、同消防本部(署)7隊27名、小樽消防団第14・15分団5名、同社石狩湾新港発電所自衛消防隊2名、訓練参加職員50名が参加し、火災防御訓練を実施した。

 

 2021(令和3)年秋の火災予防運動(10/15〜31)の啓発行事の一環として、火災予防に対する市民の意識啓発と、特殊性の高い火力発電所での迅速、的確な初動体制の確立と連携体制の強化を図ることが目的。

 

 同発電所管理事務所2階喫煙室から出火したとの想定で、同所の自衛消防隊が初期消火及び119番通報を行い、職員を避難誘導。逃げ遅れた要救助者2名を救急車で搬送し、消防隊によるはしご車を使用した高所など8ヵ所から放水して消火活動を行った。

 

 同発電所は、LNG(液化天然ガス)火力発電所で、燃料種の多様化、電源の分散化を図り、2019(平成31)年2月に1号機が営業運転を開始。電力の安定供給に努めている。

 

 浪岡郁夫消防署長は、「石狩湾新港発電所の自衛消防隊、そして、消防各部隊とも、迅速的確な消防活動をしており、改めて石狩湾新港発電所の防火体制を確認することができ、良い訓練だった」と話した。

 

 2021(令和3)年10月12日現在の火災発生状況については、火災件数が前年よりも7件多い35件で、死者2名・負傷者5名。

 

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