絵本・児童文学研究センター工藤理事長 文化庁長官表彰

 特定非営利活動法人絵本・児童文学研究センターの工藤左千夫理事長は、永年に渡り文化活動に優れた成果を残し、日本文化の振興、海外発信や国際文化交流に貢献した方に対しその功績をたたえる2021(令和3)年度文化庁長官表彰を受賞し、12月14日(火)14:30から、文部科学省旧文化賞庁舎(東京都)で表彰式に出席。

 

 今年度は全国から74名・道内で6名が表彰されており、15日(水)9:30から、小樽市役所(花園2)2階市長応接室で報告会を行い、「永年にわたり、児童文学の普及に尽力し、我が国の芸術文化の振興に多大な貢献をされました。ここにその功績をたたえ表彰します」と、1人1人違う文面で書かれた表彰状を持参した。

 

 迫俊哉市長は、「ざわざわしたところでは文化が湧かない。“文化は地方からしか出ない”という故河合隼雄名誉会長の言葉は心強い。長い間、理解と支援に感謝する」と栄誉を称えた。

 

 同センターは1989(平成元)年に開設され、大人のための児童文学講座を開講。基礎講座プログラムは工藤理事が講師となり、絵本・児童文学を中心に哲学や心理学などの分野を交えて、生涯教育として2年半かけて54回の講座を開講。全国20代〜80歳代の会員が1,500名。今年で創立33年目を迎え、来年度第34期生を募集する。

 

 1994(平成6)年に、文化向上の一助になればと児童ファンタジー大賞を創設し、文化セミナーの開催や児童図書相談士検定を創設。2003(平成15)年から小樽市ブックスタートを開始し、今後、児童文学と生涯学習学会の創設を予定している。

 

 工藤氏は、河合名誉会長が遺した言葉を振り返りながら、「文化セミナーは、養老先生などいろいろな人が集まって発展した。児童文学と生涯学習はセンターの中核。少しずつ行事を増やし地域密着で行いたい。全国47都道府県に1,500人の会員が、今回の受賞を喜んでくれた」と話した。

 

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