北海製罐小樽第3倉庫 保存活用のための寄附贈呈式

小樽市(迫俊哉市長)は、北海製罐株式会社から同社所有の小樽工場第3倉庫の土地建物の無償譲渡と、当面の保存のため1,000万円の寄贈を受け、12月22日(水)14:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で贈呈式が開かれた。

 

 同社・武田卓也取締役常務執行役員と渡部一雄小樽工場長、迫市長と小山秀昭副市長、山本秀明小樽商工会議所会頭が出席した。

 

 武田常務取締役から迫市長に目録が手渡され、市からは感謝の意を表して、篤志者表彰状が贈られた。

 

 市は、同倉庫の老朽化が進み解体を考えていると聞き、1年間の猶予をもらって保全活用するための民間団体「小樽第3倉庫活用ミーティング」を立ち上げ、保存活用方法を検討してきた。

 

 市への無償譲渡と保全に向けた資金についてを文書で申し入れたところ、要求を叶えてもらう結果となり、譲渡の手続きを年内に行う予定としていた。

 

 武田常務執行役員は、「北運河がそのまま残っているように、上手く活用し観光資源のひとつとして、小樽が良くなるように使ってもらいたい」と述べた。

 

 迫市長は、「この度の力添えに感謝する。年明けに私たちの所有物としてスタートする。行政と市民がタッグを組んで、保全に向けてしっかりと取り組みたい。

 

 運河と一体となった景観を守り、第3号ふ頭周辺と再開発を合わせた回遊策や新しい小樽観光の姿を考え、その拠点となるのが第3倉庫。知恵を出し合いながら進めたい。良い建物でロケーションも良く、これからのことを考えると大きな責任」と話した。

 

 12月17日(金)に正式に寄附の申し出があり、市の所有の建物となり、今後、消防法の規定について調べ、建物の維持管理・修繕費の捻出・活用に向けての開発者のリサーチなど、課題解決に向けて取り組む。

 

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