北京オリンピック出場の小山陽平選手 母校で激励会

 小樽双葉高校(住ノ江1)の卒業生で伝統あるスキー部に所属していた、北京オリンピックアルペンスキー代表の小山陽平選手(23)と、同選手団トレーナーの柏木久美子さん(43)を激励しようと、2月9日(水)9:20から同校体育館で2年生100名が集まり、動画撮影を兼ねた激励会を行った。

 

 校舎前にはのぼりと横断幕を掲げ、校内の廊下にも出場を祝う張り紙などを掲示し、激励ムードを高めている。

 

 石川県金沢市出身の小山選手は、2017(平成29)年に同校を卒業。2016(平成28)年のユースオリンピック男子大回転で銀メダル、2017(平成29)年札幌開催のアジア大会で金メダル、2021(令和3)年12月イタリアで開催のスキーアルペンワールドカップ男子回転で、8位に入る快挙を果たす。

 

 柏木さんは、1997(平成9)年に同校を卒業し、1998年(平成10)年の長野、2002(平成14)年のソルトレークシティオリンピックで、回転・大回転に出場するなど、アルペンスキーヤーとして活躍していた。

 

 佐々木淳一校長は、「小山さんと柏木さん2人の卒業生を、皆さんと一緒に激励したい」と挨拶。

 

 3年間、小山選手の担任だった長谷川倫樹教諭は、「まじめでストイックな性格で、スキー部なので海外遠征もあったが、勉強を怠らず、クラスでトップだった。1、2年生ではインターハイで優勝し、3年では札幌開催のアジア大会で金メダルを獲得するなど、スキーもすごいが、人間的にも優れていた。

 

 卒業式の2、3日前、一緒にご飯を食べた時に、平昌に出られればと思うが、北京に出て世界と勝負したいと言っていたので、将来の計画ができていて教え子ながら尊敬している」と当時を振り返った。

 

 ワールドカップ8位の映像をみんなで鑑賞していると、小山選手からのメッセ—ジ動画が流れた。

 

 「初めてのオリンピックを楽しみたい。生徒の皆さんは、部活動を頑張っている生徒が大多数いると思うが、何をするにしても努力すれば結果はついてくると思うので頑張ってください。機会があれば学校へお邪魔したい。オリンピック頑張ります」と述べていた。

 

 生徒会役員の押川琴音さん(2年)は、「小山選手のオリンピック出場が決定し、おめでとうございます。柏木さんもトレーナーとして参加し、タッグを組んで頑張ってください。今日は、小山さんの声や初めて顔を見て、尊敬するところが沢山あり、努力するところや夢を実現するところを見習いたいと思いました」と話した。

 

 集まった2年生は一斉にうちわで拍手し、教員は小山選手ののぼりを左右に振るなどして激励した。

 

 小山選手が回転で出場する16日(水)には、1、2年生の在校生と教員が、学年ごとに分かれ、パブリックビューイングの開催を予定している。1本目は10:15頃、2本目は13:45頃。

 

 ◎小樽双葉高等学校HP(外部)

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