大井戸百合子銅版画展最終日 版画プレス体験

 市立小樽美術館(色内1)市民ギャラリーで開催中の「大井戸百合子銅版画展―北の市場と女たち」最終日2月13日(日)は、13:00 から15:00まで版画プレス体験が行われた。

 

 会場には、手宮市場周辺をモチーフにした心和ませる作品や出版した絵本の原画・小説・児童書・同人誌の挿絵などが盛り沢山に展示され、1月13日(木)に開幕したが2月13日(日)まで延長となり、1,000名近くの来場者が同氏の作品を鑑賞し、銅板画の魅力に触れた。

 

 その最後を締めくくる企画として版画プレス体験が行われ、大井戸氏が講師を務め、13:00の開始から10名ほどの参加者が挑戦した。

 

 同氏が銅板に描いた原画20点ほどから好きな作品を選び、銅板にインクを塗り、余分のインクを拭きとり、プレス機に原画と紙を載せ、自らがハンドルを回し、銅板画のできるまでの工程を学んだ。

 

 刷った絵に更に絵具を付けるなどして、思い思いの作品づくりを楽しんでいた。初めて体験した夫婦は、「銅版画作品のできる一部の工程が分かった。先生の作品の観方が変わった。作品はぜひ飾りたい」と満足していた。

 

 大井戸氏は、「会期が延長となり、何か最後に刷り方を体験してもらおうと企画した。沢山の方がいらして、皆さんとても熱心ですごいと思う」と話していた。

 

 ◎関連記事