おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)では、3月12日(土)からの通常営業の準備である、春恒例のアザラシの引越しを8日(火)10:00から行った。
冬期間に避難していたプールからアザラシ31頭を、運送会社のトラックを使用し、スタッフ7名が2時間かけて移動させた。
同館のアザラシたちが過ごす海獣公園のプールは、冬になると時化が度々襲い、海水がプールまで押し寄せ、波にさらわれる危険性があるため、昨年10月7日(木)に、高波が来ない安全なプールへ移動していた。
引越し当日、越冬していたプールの水が抜かれたアザラシたちは落ち着かない様子の中、トラックの荷台に積まれた移動用の檻が下ろされた。目が不自由だったり高齢のアザラシから順番に、スタッフが檻に誘導し、ケアプールへ移動。
次にメスとオスのプールに移動する大人のアザラシを運んだ。100〜150kgもある大きな体で、檻からからプールまでの通路を腹ばいになり一生懸命に動くかわいらしい姿に、スタッフからも笑みがこぼれていた。
最後は、多目的プールのアザラシを移動し作業が終了。アザラシたちは、半年ぶりの広いプールでゆうゆうと泳いでいた。
飼育部の梶征一次長は、「冬に餌を沢山食べてまるまるとした元気な姿を見てもらいたい」と話した。
◎関連記事