小樽桜陽高校3年の岡玲紫(りむ)君(17)と立命館慶祥高校1年の岡飛碧(とあ)君(15)兄弟は、揃って小樽歴代新記録保持者の陸上競技選手で、さらに上を目指し日々練習に励んでいる。
子どもの頃から足が速く、運動会ではリレーの選手だった2人は、小学校5年生と3年生の同時期に、朝里陸上クラブ(朝里TFC・太田信彦コーチ)に入部し、これまで切磋琢磨しながら記録を伸ばしていった。
弟の飛碧君はハードラーで、80mHで小5の時に13秒56、小6の時に12秒50で小樽後志小学生歴代新記録保持者となり、現在も塗り替えられてはいない。
さらに、中3で出場した2021(令和3)年度第52回北海道中学校陸上競技大会110mHで、15秒28を出して優勝し、小樽中学生歴代新記録を更新。
小樽スポーツ協会から2021(令和3)年度優秀選手に選ばれ、小樽市からも「小樽新記録章」と書かれた楯が贈られ、小樽出身で100m選手の小池祐貴選手を指導した立命館慶祥高陸上部のコーチにスカウトされ、今春から同校に進学し文武両道に努めている。
現在の記録は16秒05で、高体連では惜しくも準決勝で敗退。
飛碧君は、「抜き足がぶつかるので、体を柔らかくしてスムーズにぬけるように練習している。目標は14秒台。高校生でも全道優勝してインターハイに出たい」と話していた。
一方、兄の玲紫君は、桜陽高校陸上部で100mの選手として、今年6月14日(火)から釧路で開催された北海道高等学校体育大会で8位、記録は10秒81の自己新記録で、小樽高校歴代新記録を塗り替え、これまでの努力が実った。
日曜日以外はほぼ毎日練習に励み、スタートが苦手なので、陸上部コーチに重点的に見てもらっているという。
7月16日(土)・17日(日)の第95回北海道陸上選手権大会、8月には国民体育大会の出場を控え、引退前に一花咲かせたい思いだという。
玲紫君は、「自己新をさらに更新して、2つの大会で結果を残したい。10秒前半を出したい」と意欲を示した。
両親は、「こんなに記録を残してくれると思わなかった。子どもたちから感動をもらっている。朝里中で陸上部がなかった時は、朝里TFCで練習を見てもらったり、中学校のグランドを使わせてもらったり、それぞれのコーチのお陰で記録が伸び、報告するととても喜んでくれていた」と話した。
岡兄弟末っ子の朝里小学校5年・琉生(るい)君(10)も100mと幅跳びの選手で、朝里TFCに入部し「お兄ちゃんみたいに速くなりたい」と、兄たちの背中を見て練習に励んでいる。
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