明峰高校・石澤隆一校長 小樽商大で2回目の講義

 学校法人共育の森学園小樽明峰高等学校(最上1)の石澤隆一校長が、小樽商科大学(緑3・穴澤眞学長)からの依頼で、12月19日(月)16:10から、教職課程を受講している学生にゲストティーチャーとして、教職実践演習の講義を行った。

 

 昨年5月、同講義を対面と遠隔で初めて実施し、2回目となる今回は、学生16名全員が対面で出席。4グループに分かれて、自分が教師だったら生徒とどう関わるかについて考えた。

 

 石澤校長からあらかじめ提出され課題として、新入生のクラス担任になったことを想定し、生徒に寄り添うとは・生徒の中に自分を見つけるとは・生徒から学ぶとは何かを、グループごとに議論し発表してもらいながら授業を進め、学級・ホームルームづくりと学校経営についても講義があった。

 

 石澤校長は、同校が女子校だった昭和高校時代から、1995(平成7)年に共学となり明峰高校に改名されてからも教鞭を執り続けて通算34年間、2年前から校長となり、教育者としていろいろな経験を積んできた。

 

 自己肯定感を高めるために必要なことは何かという質問に、学生からは「成功体験を与える」「教員が味方であることを示す」などの意見が出た。

 

 石澤校長は、「知らないうちに傷つくことが多く、クラスメイトはどうして良いか分からなかった。味方になることは担任としては苦しい。どこまで味方になれるのか難しいのでは」と述べ、「市内の高校と大学の教育的繋がりや地域との連携が、今後発展していくことを願っている。将来の教育を担う教師になってほしいと願い、一緒に考えることができ素晴らしい時間だった」と、未来の先生に期待した。

 

 今後、教職課程を受講している学生が2〜3名のチームを組み、同校で放課後学習の実施を検討している。学生にとっては教師としての実践の場となり、生徒にとっても勉強について聞くことができ、お互いにメリットが生まれる。

 

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