小樽友の会創立90周年記念例会 スライドで歴史を振り返る

 

 

 2022(令和4)年9月に90周年を迎えた小樽友の会(鈴木智恵子総リーダー)では、「ひとりひとりの力は小さいけれど、皆で力を寄せ合い協力してよりよい社会を作りたい」と活動を続け、2月7日(火)10:00から小樽市民センター(色内2)マリンホールで、節目を祝う記念例会を開催。小樽のみならず、他市の友の会会員らもかけつけ約70名が出席した。

 

 最初に、高橋祥子全国友の会元副代表の礼拝で始まり、古い時代の友の会の活動状況などを伝え、友の会があったから自分の人生がすごく豊かになったと語った。

 

 同会のあゆみを、佐坂道子さんがスライドショーと共に語り、参加者と一緒に、羽仁もと子先生が願った「家庭は簡素に、社会は豊富に」の志を追い求めた会の活動を辿った。

 

 同会は、1931(昭和6)年に婦人の友愛読書20名(創立メンバーの上三郷夫人)で、全国82番目全道6番目に創立した。1932(昭和7)年には正式に認定され、会員数35名となった。

 

 同年、国内60ヵ所で巡回した家庭生活合理化展覧会を小樽でも開催し、「小より大へ 孤独より強力へ 家庭より社会へ」を標語に掲げ、友の会の道しるべとなり今に続いている。

 

 友の会の定番企画・家事家計講習会も1937(昭和12)年から始まり、太平洋戦争の最中1941(昭和16)年から1945(昭和20)年には、働く娘のための生活習慣などの講習会を実施。1948(昭和23)年には最寄会が誕生し、戦後の混乱期でも想像を超える活動をしていた。

 

 1952昭和27)年から幼児グループが始まり、1953(昭和28)年共同購入。1954(昭和29)年月報発行、1955(昭和30)年小樽友の家発足し、今に続く歴史が始まった。

 

 茶道部・食生産・クッキー部が誕生し、1962(昭和37)年に青年班お泊り勉強会を開き、不足していたカルシュム・鉄・ビタミンA・ビタミンCを補うために、卵・レバー・いも・牛乳の4つの食品を入れた型紙が生まれ、食の勉強に発展。

 

 1964(昭和39)年には友の家で全道夏期研究会を開き、2日間寝食を共にし、幼児生活班も生まれる。

 

 1972(昭和49)年に生誕百年記念「生活即教育展」が、全国156ヵ所で巡回され、小樽では丸井今井と産業会館で開催され、5日間で5,772名の入場者があった。年代の特徴や問題点を捉え、より充実した生活を目指すための提案をパネルに示した。この頃に会員数は183名。

 

 1982(昭和57)年に小樽友の家創立50周年となり、1983(昭和58)年の会員数は266名でピ—クとなり、女性の社会進出・少子高齢化などの影響により、その後少しずつ減少している。特に若い会員の減少に危機感を感じ、若い人向けの講習会や子ども向けの集まりも多くなっていった。

 

 1991(平成3)年に創立60周年を迎え、生活展「明日に向かって今家庭から」を開催した。2001(平成13)年に友の家の新築が決定し、2002(平成14)年に落成式、友の会70周年祝う。

 

 2012(平成24)年80周年記念フェア「今家庭からシンプルライフ」、2019(令和元)年乳幼児の集まり。開かれた友の家として活動をしようとした矢先、コロナ感染拡大し、すべての対面での活動を中止した。

 

 2020(令和2)年、オンラインに挑戦した例会やZoomによるグループ会などをあきらめずに実施。すこしずつコロナ禍での対処法も分かり、対面での活動も密にならない方法を考え、新しい方法で実施した。

 

 2022(令和4)年に友の家オープンハウス、オンラインで家事家計講習会も行った。

 

 鈴木総リーダーは、「小樽の活気のある時に生まれたのがこの友の会。家庭を良くして社会を良くするスタンスは変わりない。

 

 いつの時代も時世を捉えて働きかけることに使命がある。今日、良く生きることが明日を良くすることだと心に残った。今日良く生きることを大切にしたい。先輩方の熱い思いを感じることができた。

 

 今を生きる私たちは、先輩たちの思いと情熱・意気込みを誇りに、ひとりひとり平和な良い社会を目指して、生活しつつ祈りつつ日々の生活に励み、100年に向かう一歩を光に向かって歩んでいきたい」と挨拶した。

 余市の菅原恵子最寄リーダーは、「自分が生まれる前からの話を聞き、歴史の重みを感じた。最寄会では、お互いを思いやり信頼関係を深め、良いことへ向けて励んでいきたい」と話した。

 

 ◎小樽友の会(外部)

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