国際スポーツ雪かき選手権実行委総会と意見交換会を開催

 国際スポーツ雪かき選手権実行委員会(松代弘之実行委員長)では、5月13日(土)に入船六三町会会館で、松代実行委員長をはじめ、理事役員など札幌学院大学学生等の関係者とZOOM参加者も含め30名が出席して、2022(令和4)年度総会と意見交換会を開いた。

 

 総会では、2022(令和4)年度の事業報告と決算報告、2023(令和5)年度の役員選任と規約変更の件を審議し、すべて承認された。

 

 「雪かきはスポーツだ!」を合言葉に、2013(平成25)年から高齢者にとって深刻
化する除雪問題を解決しようと開催され、2022(令和4)年度に10回目を迎え、初めて3町内会で同時開催と、雪かき後に地域住民に喜ばれるよう出来栄え点を設け、消費カロリーと合わせて総合ポイントで競うルール改正を行った。

 

 3会場をZOOMで繋げ、開会式や閉会式・競技中の実況も含め、YouTubeからLIVE配信。地元中学生や高校生をはじめ、地域外からの参加者を集め、雪かきの担い手の育成
と雪かきの現状を知ってもらおうと、さらなる実施地域拡大に向け踏み出した。

 

 意見交換会では、委員会理事で札幌学院大学の茅根光さんが、各年代混合でスタンプラリーの実施と、中高生をまず知ろうとスポーツ交流を提案。

 

 札幌西高校の釘本泰生さんと札幌新陽高校の柏木優虎さんによる「SCOOP(スコップ)計画」について発表があり、厄介な雪かき・老々除雪を解消しようと、若者と現役世代を構築させ、1人雪かきを楽しくしようと、学校と社協などを結びつけたいと提案した。

 

 高校生アンケートでは、高齢者が雪かきに困っていることを知らなかった声も沢山あ
り、雪かきに関して問題意識がないことが分かり、高校生の有り余った力を活用できれ
ばと考え、参加者からは、「シンポジウムを開き、地域の課題を発表してはどうか」との意見もあった。

 

 北海道科学大学の村上友祐さんは、「スノーセンタートレーニンググローブを活用
したスポ雪イベントの概要」について語った。

 

 雪かき競技の審査の公平性が課題のひとつで、2019(令和元)年5月に、同大工学部電気電子工学科・木村尚仁教授に相談し、スノーセンサーグローブの開発の研究が進められている。

 

 ポイントにグローブに運動量の仕組みを組み込み、2022(令和4)年12月末には体験会を実施している。

 

 研究は着々と進み、今後の課題として、リアルタイムで競技データの通信を行い、データ集計・統計ができ、電源を入れた時、スコップを持った状態の値を検出し、その地点でゼロとするキャリブレーションシステムゼロリセットを設定。

 

 使用するモバイルバッテリーの強化と軽さを追求し、付け心地を改善。伸縮性のワイヤーにすることで、子どもから大人まで使用でき、動き辛さがあった腕の装着を、腰ベルトやベスト(ポケットに入れる)への変更を考えている。

 

 2023年度はグローブを使用したお試し競技を実施し、2024年度2月の競技でのグローブ使用を目指している。競技中に自分たちのランキングを知ることができ、さらなる頑張りに繋げたいとしている。

 

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