春の全国交通安全運動(5/11〜20)に合わせ、小樽警察署(富岡1・佐藤伸治署長)では、5月17日(水)16:00からおたる水族館(祝津3)第2駐車場で、青色防犯パトロール出動式を実施した。
青色回転灯装備車(通称:青パト)によるパトロールを強化し、防犯意識の高揚を図るため、小樽警察署・おたる自主防犯ボランティア団連絡協議会(西野博孝副会長)・小樽市防犯協会連合会(堀口雅行会長)・北海道警友会小樽支部(白井登支部長)・小樽市生活環境部生活安全課(佐藤靖久部長)ら約50名が集まった。
佐藤署長は、「北海道の犯罪認知件数は、2021(令和3)年に戦後最小となる18,624件。2022(令和4)年には1,175件増の19,604件の犯罪認知件数となった。
小樽では令和3年が過去最少324件、令和4年は15件増の339件と増えてきている。
最近では、市役所職員を騙って還付金があるので銀行のATMに来てくださいと、地区に連続的にかかってきたり、社会的弱い立場の子ども・高齢者・女性に対しての犯罪が依然として発生し、油断できないと感じている。
コロナも2類から5類となり人流も増え、事件事故も増えるのではと懸念している。犯罪がより少なくなる小樽を目指して取り組み、皆さんのご協力・ご支援は欠かせない。児童の見守り活動などにも力を借りて、一緒に小樽の街が安心安全になるよう努めていきたい」と挨拶。
佐藤部長は、「昨年道内で確認された特殊詐欺の被害額は12億円を超え、本市においても予兆電話に関する相談が寄せられている。高齢者を狙う多様化複雑化した特殊詐欺が増えることに危惧しているが、このような犯罪を撲滅するためには、市民の皆さんの防犯意識を高める環境づくりや、地域一体となっての防犯への取り組みがなによりも重要と考える。引き続き、関係機関の協力をいただき防犯活動を行う」と述べた。
堀口会長は、「小樽を犯罪から守る防波堤になるためには、ひとりひとりが地域に根ざした活動をすることが重要であると感じた。当防犯協会では、小樽市民の安全安心を実現すべき、小樽警察署とボランティア団体の方々と連携を密にしながら、犯罪のない明るい町、社会の実現に向けて、各種の活動に取り組んでいく所存である」と鼓舞した。
出動に先立ち、西野副会長は、「自然と共生する歴史あるまち小樽の治安を守るべく、防犯活動や交通事故防止活動を実施している有志である。ひとりひとりの力は微力であっても、雫が大河となるような積み重ねは、安心して安全に暮らせる明日に繋がっているに違いない。
出動式に際し、自分たちのまちは自分たちで守る決意と誇りを胸に刻み、これよりそれぞれのパトロール地区へ出動する」と出動を宣言した。
パトカーの先導により、警察車両4台と青色回転灯装備車25台が、市内のパトロールに一斉に出発した。
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