岩礁やタンクが伸びた! 柴田氏上位蜃気楼観測

 蜃気楼愛好家の柴田進氏(66)は、2023(令和5)年の蜃気楼シーズンである4月に入ってから、観測に通い何度も上位蜃気楼に遭遇。石狩湾蜃気楼情報ネットワーク等で発表を行っている。

 

 6月12日(日)14:15〜17:30頃、朝里海岸から上位蜃気楼を観測。高島岬岩礁や石狩湾新港のタンクや防風林が伸びたり、遠方の景色や物体が様々に変化する蜃気楼を写真に収めることに成功。(写真提供:柴田進氏)

 

 柴田氏によると、「今日は小樽の気温が23℃まで達するとの予報だったので、小樽・朝里海岸へ出かけた。手稲側は25℃との予想に対し、実際はそれぞれ2〜3℃高い最高気温となった。

 

 14:00過ぎに到着して周りを見渡すと、約65km離れている雄冬岬がかすんでいて、形がいつもと違うように感じ撮影を開始。ただ双眼鏡で見ても、カメラで撮った画像を見ても、何となく変化している様子しか分からなかった。家に戻り、画像編集をするとオーバーハングしている姿が浮かび上がった。(『雄冬岬の蜃気楼』画像参照)

 

 手稲や石狩の厚田・浜益方面は気温は高いものの、風が強いためか、対象物が縮んで見える状態が日中続いた。

 


 15:00前後に、約8kmほど先の高島岬の岩礁が伸び上がるのを確認。その変化の伸び幅は狭いものの、祝津の海岸や沖合の小型船舶も変化させていた。沖合には波の蜃気楼も見えた。(
『高島岬岩礁の蜃気楼』及び『船舶蜃気楼』画像参照)

 

 16:30過ぎまで粘ったが、一番目立つ石狩湾新港のタンク群や火力発電所等が今日は蜃気楼化せず、伸び上がらないのかと考え、帰る準備をしていた。

 


 ところが、16:50分頃、最終チェックで銭函工業団地近辺を双眼鏡で見たところ、東洋水産工場の看板が縦に伸び上がっているのを見つけた。

 

 これはきっと辺りも大きく変化するはずと考え、付近の建屋や手前に見える海岸、防風林を撮影。(『手稲スラッジセンター前防風林等の蜃気楼』画像参照)

 

 さらに変化させる空気層が、風でゆっくり石狩湾新港方向に向かっていたので、タンク群も大きく変わるかもしれないと待ち構えていたところ、球形タンクがひょうたんのようなおもしろい姿を見せた。(『球形タンクの蜃気楼』画像参照)

 

 いずれにしろ今回は幸運でした。帰る直前に大きな変化が見られて幸せです。来たかいがあったというものです。

 

 皆さんもぜひ初夏の風物詩、『高島おばけ(上位蜃気楼)』を見つけてください。石狩湾では、7月中までよく見られます。温かく、風や波が穏やかな時間帯を見つけ、海岸周辺の対象物を双眼鏡等で探すと見つけやすいと思います。

 

 また大きな変化をするものや、広い範囲で変化している地形や対象物の姿を見ると、自然の不思議さを本当に実感できます」と状況について説明した。

 

 ◎関連記事