4年ぶりの第3回SoNoGo展 作風に変化

 コロナ禍をじっと我慢し、4年ぶりとなるSoNoGo展が、6月21日(水)から市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで始まった。

 

 メンバー6名の名前の一字を並べた百寿満卓光信展から、2017(平成29)年にメンバーの岩下寿男氏が亡くなり、高橋百代さん・近藤満子さん・大渡卓さんが、2018(平成30)年に新しくSoNoGo展を結成して発表を始め、2019(平成31)年に第2回目を開催したが、想定外のコロナ禍で3年間発表が中止となり、高橋百代さんも脱退。今回4年ぶりに第3回目を開催することになった。

 

 近藤満子さんのタペストリーやオブジェ・水彩画、大渡卓さんの絵画など40点を展示。近藤さんの作品で印象深い帯を使ったタペストリーは、これまでよりもシンプルになり、庭のツルウメモドキを使った籠や花のギフトボックスは新作。愛犬との思い出の耳飾りのオブジェ、花など細かく描かれた水彩画7点も展示している。

 

 大渡さんは、2年前から運慶の本を見ながら仏像を描き始め、アクリル・パステル・クレヨン・色鉛筆などを使い、仏像を丁寧に描き発表した。なぜ仏像の作品なのかと尋ねると、「コロナ禍で3年間のブランクがあり、発想にも余裕があった」と話していた。

 

 色鉛筆で10体の仏像を描き、その中にスターウォーズのC-3POも加わり、敷石をイメージして描いていくうちにビルのように変化したり、金の絵具を使った作品は幾何学模様にも見え、見る人にも想像力が掻き立てられるタイトル「都会」シリーズ3点も展示。

 

 お気に入りを集めた鉛筆画では、中学時代に収集したものや大好きな映画のパンフレット、ケニアの小物・サバイバルナイフ・コンパスなど丁寧に描かれている。

 

 大渡さんは、「20数年続いた百寿満卓光信展から、3年前に1人抜けて2人となったが、発表をやめようと思っていない2人が開催している。3年間活動がなく今までにない作風が展開し、近藤さんも新しいイメージが湧く作品など、会場でぜひ見てもらいたい」と話した。

 

 第3回SoNoGo展 6月21日(水)〜25日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料

 

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