豊かな思考と表現・想像力を育む 小樽こどもポエムコンクール

 小樽市教育委員会(林秀樹教育長)、絵本・児童文学センター(工藤左千夫理事長)、北海道新聞社主催の第9回小樽こどもの詩(ポエム)コンクールが開かれ、市内の小中学校の児童生徒から4,805編の応募があった。

 

 最優秀賞には北陵中学校2年の對馬爽太さんの「蜘蛛の巣」が、特別賞には同校2年の野村柚貴さんの「頭痛が痛い」が選ばれ、全34賞が決定した。

 

 詩の創作活動を通じて、子どもたちの豊かな思考と表現力及び想像力を育み、日本のもつ美しさやリズムなどを工夫しながら創作し、子どもたちのことばに対する興味や関心を高めることを目的としている。

 

 10月21日(土)15:00から小樽経済センター(稲穂2)7階ホールで表彰式が開かれ、受賞者含めて120名が出席。

 

 最優秀賞・特別賞・金賞・銀賞・銅賞には賞状とトロフォー、優良賞には賞状、入賞者全員に記念詩集と工藤直子のはらうたカレンダーが贈呈された。

 

 迫俊哉小樽市長は、「どんな言葉で表現すると読む人の心に残るか、言葉に興味関心を持って、自分の気持ち・思いを表現できるよう成長を願っている」と挨拶。

 

 アーサー・ビナード審査委員長の総評と受賞作品の詩の朗読を、外崎和枝同センター事務局長が行い、子どもたちの詩はどれも来場者の心に響いた。

 

 最優秀賞の對馬さんは、「この詩は、普段の校内や校外でのネットマナーの悪さをみんなに知ってもらいたいと詩にした。ネット上では、他の人に見られたり、悪用されることもあると知ってもらいたかった。国語があまり得意ではなく、特にいつも詩を書いている訳ではなかったので、最優秀賞を受賞して良かったのかと思った。

 

 受賞したことで、自分の中でも自信となり、新たな表現をしてみようかなど、次のコンクールにも書いてみたいと思った」と話した。

 

 特別賞の野村さんは、「お腹が痛いのは自分ではなく、頭痛が痛いとか同じ言葉を2回言っている言葉を使いたかった。国語の授業の短い時間で書いたので、あの作品が受賞したのかとびっくりした」と話していた。

 

 小学校低学年の部

 金賞 田中鈴乃 長橋小1年

 銀賞 関川陽春 花園小2年

 銅賞 大西勘太 望洋台小2年

 小学校中学年の部

 金賞 田島海咲 花園小3年

 銀賞 太田侑奏 山の手小3年

 銅賞 木村碧仁 桂岡小3年

 小学校高学年の部

 金賞 中村梨乃 花園小6年

 銀賞 藤井奏多 塩谷小6年

 銅賞 大井 律 山の手小6年

 中学校の部

 金賞 後藤裕斗 望洋台中1年

 銀賞 古川那育 朝里中2年

 銅賞 木林琴乃 西陵中3年

 

 ◎関連記事