竜王戦小樽対局記念“おたる将棋まつり”に70名が参加

 

 

 第36期竜王戦第4局小樽対局を記念し、小樽市長杯小中学生将棋大会をはじめとする将棋イベントが、11月4日(土)10:00から小樽経済センタービル(稲穂2)7階大ホールで開かれ、小樽・札幌・恵庭・千歳などの小中学生70名が参加して将棋を楽しんだ。

 

 将棋界最高棋戦の第36期竜王戦の3連覇がかかった藤井聡太竜王と挑戦者・伊藤匠七段の第4局が、料亭湯宿銀燐荘(桜1)で11月10日(金)・11日(土)に実施されるのを記念し、盛り上げようと開催された。

 

 小中学生を対象に、将棋に親しむ人や初心者の人も広く参加を募り、小樽市内在住の16名を含む小学生59名・中学生14名の合計73名の応募があった。

 

 開始に先立ち、同実行委員長を務める迫俊哉市長は、「70名を超える大勢の参加があった。この大会では、日頃一生懸命に将棋を指している成果が発揮できればと思う」と激励した。

 

 フリークラスと級位者クラスに分かれ、10:30から対局がスタート。子どもたちは、受付後の抽選で対戦者が決まり、真剣な表情で向かい合い駒を指していた。

 会場では、上村亘五段と中倉彰子女流二段による指導対局も行われ、1人で5名の子どもを相手に同時に将棋を行い、プロとの対局に子どもたちは胸を躍らせた。

 

 上村五段は、「力を出し切り負けてしまっても、イベントは続いているので楽しんでください」と話し、中倉女流二段は、「初めての子は緊張しているかもしれないが、日頃の力を出せるようにリラックスして対局してください」とエールを贈った。

 

 将棋教室に通う恵庭から参戦の近藤君(7)は、「3か月前に5級になった。初戦に勝ち、緊張したけど楽しかった。毎日練習している日頃の成果が出せたと思う。将来はプロ棋士になりたい」と話していた。

 

 高島小2年の八田君は、初戦に負けその後勝ち進み、「将棋大会に出るのは今年2回目。相手が強くて負けてしまったが残念。これからも将棋を続けたい」と話し、その様子を見守っていた父親は「良い経験」と話していた。

 

 初心者教室や交流対局、詰将棋や次の一手クイズなどが実施され、多くの子どもたちや将棋ファンで賑わった。

 

 フリークラスの優勝者には、11月9日(木)の前夜祭で対局者に花束を贈呈する特典が与えられた。

 

 ◎関連記事