小樽商大で訓練 不審者に備え刺股使用法

 小樽警察署(富岡1・佐藤伸治署長)は、今後入学試験が予定されている小樽商科大学(緑3・穴澤眞学長)事務棟2階第一会議室で、11月15日(水)13:30から、保安担当や守衛・教授等の大学職員23名と同署員4名が参加し、不審者対応訓練を実施した。

 

 2022(令和4)年11月に東京都立大学で教授が刃物で襲われた事件や、昨年1月の大学入学共通テスト東京大学試験会場で、受験生男女と70代の男性が背中を刃物で切り付けられた事件が発生し、道内では、2016(平成28)年釧路の商業施設で刃物を持った男が、買い物客と警備員ら4人を刺した事件が発生。

 

 市内ではそのような事例はないが、同署で把握している住居侵入等の犯罪は、毎年8件から9件程度で推移し、今年9月末には商大に不審者情報のメールを受けていたこともあり、同大受験生や学生・職員等の安全を確保するため、常備している2つの刺股を使って訓練を行った。

 

 「刺股は、不審者が刃物や特殊警棒、鉄パイプを持っている場合に使うもので、拳銃を持っている場合は、避難を優先し誘導できるように。

 

 学生の方へ行かせないために、警察官が到着するまで、その場に留めておくためには、滑り止めの部分を握り距離を保って構え、犯人に主導権を握らせないためにも、大声で威圧する。頭や膝を上下にけん制することも大事。いつでも持ち出せる場所に置いておくことも重要」と説明され、警備員や秘書課の女性職員や教授が、実際に刺股を持って体験し注意点も学んだ。

 

 今年度の市内の不審者通報は80件発生し、同年同時期より20件増え、連日不審者通報がある状況。

 

 同大学企画総務部・小島清志課長は、「7月27日に大量殺人を予告するメールが届き、学内を警察と職員で見守りを行った。学生を守れるよう、今日学んだことを活かし、連携を取りながら進めたい。このような訓練は継続するべきで、繰り返し行うことが重要で波及させたい」と話した。

 

 同署・川崎太志生活安全課長は、「いつどこで起こるか分からないので、普段から備えることが重要。今回の刺股もどこにあるか把握しておくこと。予備知識がないと困るので、意識づけが大事。

 

 市内では、10月にウイングベイ小樽で刃物を持った不審者を想定した訓練を実施した。要望があれば、幼稚園や保育園などで不審者訓練・防犯訓練を実施している」と話した。

 

 ◎札幌方面小樽警察署(外部)

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