小樽の2023年除夜の鐘と2024年初詣

 

 

 2023(令和5)年の大晦日から2024(令和6)年の元旦にかけ、小樽市内の各寺院で年明けを伝える除夜の鐘の音が響き渡った。

 

 日本に古くから伝わる年末年始の行事のひとつで、108つの鐘をつくのが習わしの除夜の鐘を、浄土真宗東本願寺派量徳時(入船1・岡崎芳明住職)では4年ぶりに開催。

 

 解放された社殿に、檀家をはじめ市民らが集まり、振舞われた甘酒や汁粉・御神酒・ココアで暖を取りながら順番を待っていた。

 

 雪は降らぬものの外はマイナス3℃の氷点下。鐘をつく直前のテントにもストーブを置き、参拝客に配慮されていた。

 

 同寺院では、鐘をついた人についた番号が書かれた証明書を発行。辰の絵が描かれ量徳寺の印が押してあり、住職から5名に特別賞も用意されていた。例年では108つを超える120人ほどが訪れて鐘をついているが、今年はゆっくりとつきたい人が集まっているという。

 

 鐘を初めてついた9歳の男子と6歳の女子の兄妹は、「お昼寝をして準備してきた。鐘をつくのは楽しかったけど、加減が分からないので緊張した。今年はカンフー大会で1位になりたい」と話していた。

 

 訪れた人はそれぞれに、新年の思いを託して鐘をついていた。

 

 ◎関連記事

 

 

 

 小樽龍宮神社(稲穂3・本間公祐宮司)では、12月31日(日)23:30から大勢の参拝客が見守る中、12年に1度の辰年にちなみ龍神火祭りを執り行った。

 

 境内には氏子が制作した龍神様を描いた灯篭が左右に飾られ、キッチンカーなどの露店が並び、元旦限定御朱印や干支を模ったお守り等の販売にも長蛇の列ができ、人気の甘酒も振舞われた。

 

 新しい年に願いを込めてお参りする人の長い列もでき、終始にぎやかな雰囲気に包まれ、2024(令和6)年の幕開けを祝った。

 

 同神社では、2000(平成12)年から龍が付く神社であることから同火祭りを開催。今年で3回目となる。31日23:30に鳥居前から奴行列がスタート。挟箱や毛槍などを持ち独特の所作の奴振りを披露し、境内を清め歩いた。

 

 年が明けた1月1日(月)0:00には、本間宮司が社殿から御神火を持って境内の篝火を灯すと、小樽龍祭会による神輿が威勢の良い掛け声を響かせながら、境内を何週も練り歩き、一般の参拝者も神輿担ぎを体験するなど、大勢の見物客で混雑した。

 

 0:20からは開放された病児保育棟で子どもたちが、篝火の回りでは大人たちが松前神楽を披露。最後に、獅子舞が登場して、干支の縁起おみくじ根付・限定100個と限定200個の餅を振舞った。

 

 ◎関連記事