小樽市消防本部速報値発表 2年連続で救急7千件超え

 小樽市消防本部では、1月9日(火)付けで2023(令和5)年中(1月1日〜12月31日)における、火災・救急・救助の発生状況を発表。

 

 火災の発生件数においては、前年と比べ1件増の39件、死者は前年3名より1名減少して2名だった。

 

 内訳は、建物火災が24件と一番多く、そのうち住宅火災は16件、車両火災7件・林野火災1件、船舶火災はなくその他の火災7件。建物火災の原因としては、コンロ関係の不注意で失火によるものが多い。

 

 火災件数は、例年40件前後で推移しているが、10年間で見てみると39件は3番目に多い。

 

 救急の出動件数は、前年の7,062件より604件増加し、過去最多の7,666件となり4年連続増加。7,000件を超えるのは2年連続となる。

 

 内訳は、急病が4,654件で一番多く、一般負傷1,221件・転院搬送1,000件・交通事故227件・労働災害139件・その他425件だった。

 

 要因は全国的に多い特徴として、夏の猛暑により7月〜9月にかけてかなり伸び、特に8月は、例年に比べて熱中症などに関連した症状での出動が目立った。

 

 もうひとつは、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、外出する機会が増えたことも考えられるとした。また、65歳以上の高齢者が占める割合は、前年とほぼ同数の71.7%で例年並みとなった。

 

 救助の出動件数は、前年の159件と比べて34件増加し193件に。内訳は、特に建物事故が、前年と比べて1.4倍と多くなり77件、交通事故20件・水難事故12件・機械事故1件・落雪12件を含むほか74件。

 

 建物事故は、建物の浴室やトイレのカギが壊れて閉じ込められたり、家の中に閉じ込められしまい安否確認も含まれ、破壊して救助する場合もある。

 

 これらは1月9日発表の速報値となり、さらに調査して確定した数値も、今後発表する予定。

 

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