5月に入り、桜が満開となる小樽市内の名所も多く、1日(木)の最高気温が16.7℃と過ごしやすく、青空に映える桜を見ようと花見客が各地に繰り出した。
長橋なえぼ公園(幸1)には、広い園内全部で約1,500本の桜の木があり、そのうち95%がエゾヤマザクラ。森の自然館の山本健也指導員の観察によると、4月24日(木)にエゾヤマザクラが開花したが、その後肌寒い日が続き、30日(水)には5分咲きで、満開は5月2日(金)~3日(土)を予想している。
エゾヤマザクラが一番先に咲き、平均して3日後にソメイヨシノと梅の開花となる。園内のカスミザクラはエゾヤマザクラより10日遅れて、カンザンは2週間遅れて開花するという。
1日は朝から散歩日和となり、ストックウォーキングのメンバーや、家族で散策する人々の姿が見られた。小樽市立手宮中央小学校の児童も遠足に訪れ、園内を走り回ったり川をのぞく子どもたちなど、一気ににぎやかな光景が広がった。
春の見所のひとつ、カタクリの群生地(長さ約120m×幅50m)では、4月中旬から咲き始め、枯れてしまったものも多いが、まだ紫色の花も見ることができる。5月中旬には地上から姿を消し、翌年の春まで地中で生活するという。
春に咲く花たちのスプリング・エフェメラルの小径では、エゾエンゴサク・エンレイソウ・キバナノアマナが、可憐に咲いている様子を楽しめる。
4年前からなえぼ桜の会による桜の植樹が実施され、これまで102本を植えた。今年も5月4日(日)10:00から植樹を行い、興味のある人はぜひ参加して!と呼びかけている。
平磯岬の高台に立つ銀鱗荘(桜1)の小樽港が見渡せる庭でも桜が開花し、国の登録有形文化財に登録された本館とグリル銀鱗荘との桜の共演は、この時期だけの光景。
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小樽市総合博物館(手宮1)本館では、線路脇に植えられた桜と青い空、朱色のディーゼル機関車が映えていた。目立たない桜の名所である貯水塔の桜も満開で、そのほかに天上寺(入船4)、JR南小樽駅(住吉11)や花園橋(山田町6)の桜も見頃となり、小樽発の電車と合わせて撮影を楽しむ人も多い。
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