春のおたる歴史紀行音楽きこう 高校生バンド最多出演

 5月3日(土)・4日(日)、浅草橋オ―ルディーズナイト実行委員会(斎藤仁実行委員長)の春のおたる歴史紀行音楽きこうvol.15が、旧日石倉庫(運河公園休憩棟)を会場に開催され、歴史的建造物をステージにアマチュアバンドの競演を楽しんだ。

 

 恒例となった高校生バンド講習会が実施されるイベントには、過去最多の20バンドが出演。春は高文連全道大会軽音楽への出場バンドのレベルアップとなり、参加者にとっては貴重な講習会となっている。

 

 バンドボーカルとしてライブ活動やTV・ラジオに多数出演し、愛宕音楽院学校長も務める中間真永氏が講師を務め、ベースやドラムのプロの演奏家による指導も生で受けることができた。

 

 今回は、潮陵高校5・桜陽高校8・水産高校4・精華学園札幌2・合同3の合計22バンド(当日1バンド欠席)がエントリー。

 

 初日の3日(土)は、各バンドの演奏後に中間氏やバンドメンバーからアドバイスを受け、翌日4日(日)の発表会ではアドバイスを活かした演奏を披露した。

 

 桜陽高3年生バンド「メモリアル」は6名とピンチヒッター1名で出場。ヤバイTシャツ屋さんの「かわE」をカバーし、ボーカルの亀田さんは、「昨日の講習会では音量調整をアドバイスされ参考になった。この建物は音が響き気持ち良かった。最後なのでいろいろと思いを込めて歌った。他のバンドも成長していて素晴らしかった」と話していた。

 

 潮陵高3年生バンド「スペシャル・アワーズ」は、1年前からバンドを結成しジャンルは インストゥルメンタル。今日は「疾走する閃光」を自分たちでアレンジして演奏。志村リーダーは、「新曲でイベントに出演したい」と意欲を示した。

 

 高文連全道大会に出場する桜陽高校の「マン・メイド」は、King Gnuの「一途」と「飛行艇」を演奏。メンバーの1人は「他校と張り合えるように、その力をここでも出せるよう頑張りたい」と話した。

 

 今回は、初の潮陵・桜陽・水産高ミックスの「ブレイク」が、ブルーハーツの「情熱の薔薇」を演奏し、来場者へ「みんなで歌おう!」と参加を呼びかけた。

 

 講習会のトリを飾る水産高バンド「ロードサイン」も高文連全道大会へ出場を決め、土屋アンナや大会オリジナル曲で勝負。3回目の全道となり古川さんは、「せっかく出場するのだから1位を狙いたい」と話した。

 

 中間氏は、「21バンドが出場しレベルも上がっている。観客を喜ばせようとしている高校生の心意気が感じられた。このイベントを通じて、若者の力とベテランの力でロックの街になればと思う。音楽シーンが熱いと感じている。応援している」と話していた。

 

 2日間で14バンドがエントリーした一般バンドも、会場を終始賑わせ、大勢の人が楽しんだ。会場には、社会福祉法人小樽四ッ葉学園の手芸品販売も行われていた。

 

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