初航海の飛鳥Ⅲ 小樽港に寄港!

 

 

 7月20日(日)に就航したばかりの新造クルーズ船「飛鳥Ⅲ」が、日本人客550人を乗せて横浜港から函館を経由し、23日(水)7:20頃小樽港第3号ふ頭に接岸。処女航海を記念し、ダグボート・たていわ丸による歓迎放水が行われた。

 小樽港クルーズターミナル内で、小久江尚船長・中野孝昭機関長・中村研一郎ホテルマネージャーを招き、小樽港クルーズ推進協議会の迫俊哉会長(市長)・北海道クルーズ振興協議会の鵜山久会長(北海道運輸局次長)・小樽コンシェルジュ三浦夢愛さんらが出席して入港歓迎セレモニーが開かれた。

 

 小樽双葉高等学校吹奏楽部(37名・水澤大地顧問)のファンファーレを合図に始まり、歓迎ムードが高まる中、記念品などを交換した。

 

 迫会長は、「初航海にあたり、この小樽港に寄航いただき大変光栄に思う。飛鳥Ⅲ乗船客の皆さんを心から歓迎する。上質な旅と共に、小樽の歴史・観光・食を堪能してもらいたい。

 

 2030(令和12)年までに、日本人クルーズ人口100万人を目標に掲げ、クルーズ事業のさらなる高まりに期待し、小樽市としても引き続き受入体制を強化しながら、多くの船舶・多くの乗船客を迎えたい」と挨拶した。

 

 小久江船長は、「飛鳥Ⅲの船長の前には、飛鳥Ⅱの船長で小樽港に度々寄航し2017(平成29)年が最後となった。個人的には小樽の港が好きで、小樽駅から眼下に広がる小樽港、そして見える船、ドラマや映画のワンシーンのような景色と赤レンガの運河や倉庫、北海道ならではの素晴らしい海産物農産物の食は非常に魅力的。飛鳥Ⅱと飛鳥Ⅲともども回数を重ね、小樽港の魅力を我々のお客様に伝えたい」と述べた。

 

 会場には下船客や同吹奏楽部の保護者・関係者が集まり、同吹奏楽部の演奏を楽しんだ。

 同部・今堀帆乃香部長(3年)は、「クルーズターミナル内で演奏し、いつもと違う場所なので緊張したが、多くの皆さんに楽しんでもらいたい思いで演奏した。飛鳥Ⅲは初航海と聞き、記念すべき日に立ち合えて良かった。いつか船に乗って旅行したい」と話していた。

 

 飛鳥Ⅲ(全長230m・総トン数52,200トン・乗客定員744人)は、ドイツのマイヤー造船で建造され、燃料に重油や天然ガスも使用できる環境に配慮したハイブリット船。客室381室すべてにプライベートバルコニーが付き、3つの客室クラスを用意。6つのレストラン・バー・ラウンジの他、船首のグランドスパには展望大浴場・露天風呂が完備。プールや24時間使用できるフィットネスセンターでは、ランやマシンでのトレーニング、インストラクターのサポートも受けられる。ショーやカジノ、ショッピングも充実している。

 

 クルーズターミナル内では、100人以上の来航の際に、小樽おもてなしボランティアの会が観光案内と、小樽散策ガイド(先着20名)を無料で受付ている。

 

 500円クーポン券付きチラシを1,000部用意して小樽都通り商店街振興組合の店主らも訪れ、下船してきた乗船客に手渡して同商店街の活性化を期待した。

 

 ◎公式飛鳥クルーズ(外部)

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